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甘ったるい言葉が耳から脳にどろりと伝わって、思考がじんわりと溶けていく。
そのままゆるゆると脳の動きが止まっていって、いつしか頭の中が役に立たない柔らかいだけの何かで埋め尽くされてしまうんじゃないかという危機感が脳裏によぎる。
「で、も、凜君に迷惑」
「迷惑なわけないじゃん。これは全部全部俺がしたくてやってるんだよ」
なんとか紡ごうとした私の言葉を途中で遮った凜君からは、どんな感情なのか読み取れなかった。すっと細められた目は怒っているのか、ただ笑っているだけなのか、はたまた別の感情なのか、私には何一つ分からない。
ぐちゃぐちゃと思考がまとまらない頭の中には、どこにも凜君の意見に適切に返せる言葉がなくて、じっとりと汗ばんだ右手にただ力を込めた。
「俺が全部してあげるからさ」
それで十分でしょ？と断定に近い言葉を囁いて甘言を補足する。
底が見えないくらい黒々としている凜君の瞳には、私の顔だけがはっきりと反射されていて、それ以外は何も見えない。じぃ、と蛇のようにこちらを見つめてくる凜君の瞳につい竦んでしまって、きゅう、と喉が締まる。
真綿で首を絞められているような、そんな息苦しさ。
見れば見るほど何を考えているのか分からなくなる凜君の瞳は、海の底のような静かさと暗さがあるのに、ギラギラと光ってこちらを確かに捕らえている。
「ぅ、ん、そう、かも」
凜君以外との交友関係が疎かになってしまったのは、何事にも出来ないと否定から入るようになったのは、いつからだろう。いつの間にか、何をするにも凜君の意志が気がかりになってしまった。
浅い呼吸と共にかろうじて吐き出した私の同意に、凜君は満足そうにえくぼを作ってにっこりと綺麗に笑っていた。
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白昼夢(プロフ) - 嬉しすぎて混乱しているので乱文になってしまってすいません…🙇🏻♀️ 感想を送ってくださって本当にありがとうございます、とっても励みになります！これからも遅筆ながらにたくさんサさんの話を書いていくのでよろしくお願いします…！ (2023年1月4日 0時) (
レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Twitterのフォローもありがとうございます。Twitterでもたくさんお褒めいただけて褒め殺しとはこういう事なのかと身をもって体験しました…。設定や世界観が好き、と言われたことや♡爆をされたことが初めてで嬉しさと照れが混じってくすぐったい気持ちです🫠 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Cmaさん» 読んでくださって私の話を好きと言ってくださるだけでも嬉しいのに、とっても詳しく感想を送ってもらえて本当に嬉しいです…！私が自給自足の為に書いた話が自分以外のサさんに夢を見ている人に届いてこんなにも喜んでもらえたということがとてもとても嬉しいです…🥲 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
Cma - お気に入りマークを押した1人として読んでいましたが、最新話の文章に胸を打たれてしまい思わず感想を書きました。これからもずっと読ませていただきます。お体に気をつけて頑張ってください。応援しています。 (2023年1月3日 23時) (レス) id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
Cma - コメント失礼します。つい最近この小説を見つけstmkw3のお話にのめり込んだ者です。緻密で美しくて柔らかいとても素敵な物語をありがとうございます。少し前にstmkw3にハマった身に染み渡っております。白昼夢さんの書かれるstmkw3がとても好きです。↑ (2023年1月3日 23時) (レス) @page45 id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2022年4月20日 17時
