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こういうときにしっかりと目を合わせてくれるところが、とても好きなんだよなぁと思う。わたしに対して臆することなく誠実であってくれる、凜くんの強さ。
そしてその優しさに甘えてしまっていることも自覚している。
｢･･･ほんとに？｣
｢ほんと。俺はAのことが好きだよ｣
懲りもせずもう一度同じことを尋ねるわたしに、凜くんは溜息一つ零さず優しく説いてくれる。
するりと、絡めていた手と腕が解かれてお互いにしっかりと顔を見合わせる状態になると居心地が悪くて、離れてもじんわりと熱を持っているままの自分の左腕がやけに気になった。
｢今日はそういう日なの？｣
｢･･･そう、かも」
そういう、日。気分の波に飲まれて溺れてしまいそうな日。凜くんの言葉が不安定な自分の腑に落ちて同意の言葉が少し空いた唇の隙間からぽつ、と零れ落ちた。
わたしが弱々しく投げた言葉で終わってしまったキャッチボールはじっとりとした沈黙を作る。
思考を巡らせる時間が出来てしまうと、どう思われているか怖くて凜くんはそんなことを思わないと、そう思いつつも悪い方向にばかり物事を考えてしまう。
顔を合わせられなくてうろうろと辺りを彷徨った末に下がった視線は自然と凜くんの着ている服のキャラプリントに焦点が当たる。
「Aに安心してもらうために俺は何したらいい？」
のろのろと上がった視線の先には、わたしの顔を覗き込みながら穏やかな顔でこちらに決定権を委ねてくる凜くんがいた。
目尻に皺を刻んでいる凜くんは普段の大勢に見せるような猟奇的な笑みとはかけ離れた穏やかな笑みをしていて、よくないと分かっていても独占欲が心の奥底でくすぶる。凜くんの優しさに付け込むような真似をしてしまっているのに、こんな自分を見捨てずに手を差し伸べてくれる凜くんがどうしようもなく好きだと思ってしまう。
「い、一緒にいて欲しい」
「いいよ、Aが満足するまでいつまでも一緒にいてあげる｣
止めようとしてもじんわりと熱を帯びていく鼻をすすりながらなんとか絞り出した声はさっきとは比にならないくらい震えていた。掠れていて聞こえにくかっただろうにも関わらず、凜くんはわたしの要求をすんなりと受け入れる。
瞬きをすると、涙の膜が張られた瞳からぽろりと涙が溢れた。
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白昼夢(プロフ) - 嬉しすぎて混乱しているので乱文になってしまってすいません…🙇🏻♀️ 感想を送ってくださって本当にありがとうございます、とっても励みになります！これからも遅筆ながらにたくさんサさんの話を書いていくのでよろしくお願いします…！ (2023年1月4日 0時) (
レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Twitterのフォローもありがとうございます。Twitterでもたくさんお褒めいただけて褒め殺しとはこういう事なのかと身をもって体験しました…。設定や世界観が好き、と言われたことや♡爆をされたことが初めてで嬉しさと照れが混じってくすぐったい気持ちです🫠 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Cmaさん» 読んでくださって私の話を好きと言ってくださるだけでも嬉しいのに、とっても詳しく感想を送ってもらえて本当に嬉しいです…！私が自給自足の為に書いた話が自分以外のサさんに夢を見ている人に届いてこんなにも喜んでもらえたということがとてもとても嬉しいです…🥲 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
Cma - お気に入りマークを押した1人として読んでいましたが、最新話の文章に胸を打たれてしまい思わず感想を書きました。これからもずっと読ませていただきます。お体に気をつけて頑張ってください。応援しています。 (2023年1月3日 23時) (レス) id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
Cma - コメント失礼します。つい最近この小説を見つけstmkw3のお話にのめり込んだ者です。緻密で美しくて柔らかいとても素敵な物語をありがとうございます。少し前にstmkw3にハマった身に染み渡っております。白昼夢さんの書かれるstmkw3がとても好きです。↑ (2023年1月3日 23時) (レス) @page45 id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2022年4月20日 17時
