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「ぅえ、ぁ」
くぷくぷ、ぐぷぐぷ。わたしの口の中で蠢いている凜くんの舌が別の生き物みたい。くしゃ、と凜くんの服を掴んでも頼りない。
ふわふわ、くらくら。まともに息をするのもままならなくって視界がちかちかと点滅する。あったかい海の中でぷかぷかと浮いてるみたいな、苦しいけど気持ちいい、変な感覚。
このまま殺されちゃいたい死んじゃいたい。酸素が足りずにぼんやりとしている頭の中でその望みだけははっきりと意識にあった。いつか凜くんと離れてしまう、そのいつかが来てしまうのがとてつもなく怖い。幸せになればなるほど元に戻ってしまったときの落差が大きくなってしまうから。
きっと今のわたしが感じるのは、階段を一段ぴょんと飛ばすような軽いものじゃない。高い高いビルから飛び降りるような、そんな衝撃。それを感じるくらいなら、死んだ方がまだ良い。
れぇ、と自分の口から異物が無くなると、口の中がぽっかりと空いたような喪失感があった。凜くんの唇はわたしの唾液でてらてらと濡れている。
「なんか、Aってすぐ死にそうだよね。」
「そう、かな。でも凜くんに殺されるまでは死なないよ、絶対。」
殺されたいから、生きている。他の人からしたら理にかなっていないかもしれないけれど、わたしにとってはそれが生きる理由だった。それが、それだけが、凜くんだけが。
潤った唇を開いて不安そうにしていた凜くんはわたしの返答を聞いてそっか、と安心したように顔をほころばせて小さく呟いた。
とん、と少し力を入れられてしまえばそのまま後ろに押し倒される。例え凜くんの動きが緩慢だろうといとも簡単にわたしは体勢を崩してしまう。ぁ、とわたしの口から小さく声が漏れた瞬間にはもう体は床に縫われていた。
抵抗する気はないけれどきっと抵抗しても意味はないんだろう。馬乗りにされて、手首を掴まれて、こうなったらもうわたしはか細い呻き声をあげることしか出来ない。
心臓が爆発しそうなくらい飛び跳ねて、反射的に体が固くなって、背筋がびりびりと痺れて、凜くんから目が離せなくなる。恐怖心と恋心がぐちゃぐちゃになるこの感覚が好き。怖いのと嬉しいのと気持ちいいのと幸せなの。
全部の境目が無くなって曖昧になって、どんどんどれがどれなのか分かんなくなる。
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白昼夢(プロフ) - 嬉しすぎて混乱しているので乱文になってしまってすいません…🙇🏻♀️ 感想を送ってくださって本当にありがとうございます、とっても励みになります！これからも遅筆ながらにたくさんサさんの話を書いていくのでよろしくお願いします…！ (2023年1月4日 0時) (
レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Twitterのフォローもありがとうございます。Twitterでもたくさんお褒めいただけて褒め殺しとはこういう事なのかと身をもって体験しました…。設定や世界観が好き、と言われたことや♡爆をされたことが初めてで嬉しさと照れが混じってくすぐったい気持ちです🫠 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Cmaさん» 読んでくださって私の話を好きと言ってくださるだけでも嬉しいのに、とっても詳しく感想を送ってもらえて本当に嬉しいです…！私が自給自足の為に書いた話が自分以外のサさんに夢を見ている人に届いてこんなにも喜んでもらえたということがとてもとても嬉しいです…🥲 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
Cma - お気に入りマークを押した1人として読んでいましたが、最新話の文章に胸を打たれてしまい思わず感想を書きました。これからもずっと読ませていただきます。お体に気をつけて頑張ってください。応援しています。 (2023年1月3日 23時) (レス) id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
Cma - コメント失礼します。つい最近この小説を見つけstmkw3のお話にのめり込んだ者です。緻密で美しくて柔らかいとても素敵な物語をありがとうございます。少し前にstmkw3にハマった身に染み渡っております。白昼夢さんの書かれるstmkw3がとても好きです。↑ (2023年1月3日 23時) (レス) @page45 id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2022年4月20日 17時
