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凜の才能を最大限に引き出すためなら僕はなんでも出来る。僕は天才の為に生きているんだから。僕は凜になら殺されたっていい。いや、凜に殺されたい。
「別に、俺は天才とかじゃないんだけどなぁ。」
大学からずっと天才だと褒めているのに断固として認めてくれないのは何故なのか。無自覚な天才が己の当然で他を振り回すのもまさに天才の行動らしくて好きだけれど自分の素晴らしさに気づいていない様は歯がゆくもある。
「それに･･･Aだってそうじゃん。」
「僕？自分で言うのもなんだけど僕は秀才だからねぇ。」
思いもよらなかった返しに驚きが隠せない。凜が僕のことを買ってくれているのは嬉しいけれど僕はそんな柄ではない。僕は絶対凜に勝てないのだ。秀才では、凡人では天才に勝てない。
元より競争や勝敗に対して執着は無かったけれど勝てないことが心地よい、なんて凜に出会って初めて感じた事だった。
ダイヤはダイヤ同士で研磨させないといけないけれどただの路傍の石でも少しの役には立てるだろう。それに、天才と競う、という事は天才を1番間近で見れるという事なのだ。それだけで負ける事に価値があると思ってしまうのは駄目なのだろうか。
「つくづく言っているけどね、僕は凜の脳を食べたいんだよ。」
凜の全部を知りたい。趣味、嗜好、思考、癖、頭からつま先まで、生まれてから死ぬまで全部。今、何を考えているのか。これからどう生きていくのか。
「俺の脳みそなんて食べても美味しくないよ。」
頬杖をついてくつくつと笑っている凜は、心底理解出来ないというふうに困りながら笑窪をつくっていた。美味しいとか美味しくないなんて味覚で考える次元じゃないから大丈夫だよ。
こう言ったらそういう問題じゃないんだけどなぁと言われる事が予想出来ているから口を噤んでおこう。何度言ったか分からない僕の戯言にも毎回付き合ってくれる凜はやっぱり優しい。
「ふふ、それくらい惚れ込んでいる、ということさ。」
「じゃあさぁ、Aは俺が凡人になったらどうすんの。」
「おや、そんな事ある訳ないよ。」
もし凡人になったら、なんて面白いことを言う。しかしその質問に勿論即答出来る。例え、凜含め僕以外の人間全員が凜の天才性を否定しようともきっと僕は凜が天才だと盲信し続けるだろう。僕はもうその眩さに骨の髄までやられてしまっているのだ。
僕にとって天才とは凜で、凜といえば天才なのだ。
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白昼夢(プロフ) - 嬉しすぎて混乱しているので乱文になってしまってすいません…🙇🏻♀️ 感想を送ってくださって本当にありがとうございます、とっても励みになります！これからも遅筆ながらにたくさんサさんの話を書いていくのでよろしくお願いします…！ (2023年1月4日 0時) (
レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Twitterのフォローもありがとうございます。Twitterでもたくさんお褒めいただけて褒め殺しとはこういう事なのかと身をもって体験しました…。設定や世界観が好き、と言われたことや♡爆をされたことが初めてで嬉しさと照れが混じってくすぐったい気持ちです🫠 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - Cmaさん» 読んでくださって私の話を好きと言ってくださるだけでも嬉しいのに、とっても詳しく感想を送ってもらえて本当に嬉しいです…！私が自給自足の為に書いた話が自分以外のサさんに夢を見ている人に届いてこんなにも喜んでもらえたということがとてもとても嬉しいです…🥲 (2023年1月4日 0時) (レス) id: c583532045 (このIDを非表示/違反報告)
Cma - お気に入りマークを押した1人として読んでいましたが、最新話の文章に胸を打たれてしまい思わず感想を書きました。これからもずっと読ませていただきます。お体に気をつけて頑張ってください。応援しています。 (2023年1月3日 23時) (レス) id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
Cma - コメント失礼します。つい最近この小説を見つけstmkw3のお話にのめり込んだ者です。緻密で美しくて柔らかいとても素敵な物語をありがとうございます。少し前にstmkw3にハマった身に染み渡っております。白昼夢さんの書かれるstmkw3がとても好きです。↑ (2023年1月3日 23時) (レス) @page45 id: c457c5465c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2022年4月20日 17時
