私は都合よくなんてない。3rd

誰が許すか109 ページ9

「あの時って言っても、片付け始まってから終わって少しあとまでの時間なんだけどね。」




そう言うと、わかったという風に首を縦に振って話し始める。




影山「木兎さんと赤葦さんと、月島と山口とバレーの話してました。そっから風呂に入りました。」





正解、えらいえらい。




最悪、その四人も召喚することになるかもしれないけど、2人が言ってるんだから信じるだろう。





及川「2人がこう言ってるんだから、そうなんじゃないの？」





及川さんがダメ押しと言うように付け加える。





てか全く同じことを考えてたんすね。





一方で姫宮はしまった、というような顔をして俯いた。





そして肩を震わせながら、泣いているように見せかける。





岩泉「.......わかった、もう信じる。皆それでいいだろ？」





渋々と言ったふうに頷く面々。





「じゃあ、私は散々言及されたので。」





次は、姫宮さんの番ですよね？






そう言うと、不意をつかれたように固まる。






これで全てが終わりだと思ったらしい。





切りつけただの、遡れば仕事やってないだの、虐めてただの言われてきたんだ。





そんな簡単に許すわけないでしょ？






「じゃあまず、私が言った自演説から追及しましょうか？」





花巻「.......そうだな。」






ありゃ？






最後まで粘ると思った花巻さんが、案外すんなり頷いてしまったよ？






「まぁ.......自演確定でしょうけど。ねぇ、姫宮さん。何で私が切りつけてきたなんて言ったの？」





姫宮「.......！」





こうなると予想してなかったのか、必死に答えを探している様子。





だってね、ぶっちゃけね、




馬鹿だし、




アホだし、




てかいじめの程度が低いし、




自演する意味無くね？だし、




何やかんや今回の件は大事ってほどでもない。





私がこれからも、いじめられるかいじめられないかだけの話。






かまってちゃんとそれに騙されたお馬鹿な人が引き起こしたよくわからない茶番。






「ほら、言えないの？普通、そうなるよね？」






だって、ちやほやされたくて私を悪人にしただけだもんね？

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