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「えっ、えっ!?」

慌てる私を他所に、冴くんは凛くんと少し会話したかと思うと、近くで待っていたマネージャーさんと共に搭乗口に向かった。

「行ってきます。世界一のストライカーになる為に。」

冴くんは力強く言った。
私は赤くなった顔で行ってらっしゃい!!と大声で言った。私の声はロビーに響いた。恥ずかしい。
さらに顔を赤くする私を見て、冴くんは思わず吹き出した様だ。そして手を振ってゲートを通って行った。
私はぼーっとその光景を見つめていたが、暫くすると冴くんは完全に見えなくなってしまった。

「・・・Aちゃん?大丈夫?」
「・・・あ、凛くん・・・。」

凛くんに呼ばれてようやく私はハッとする。
そして緊張の糸が緩んだのか、お腹からぐう〜と間抜けな音が鳴った。その音は再びロビーに響いた。ああもうっ!!

「ははっ。どっかカフェでも入る?」

凛くんにはクスクスと笑われながらそう言われた。ぐぬ
う。
しかし空腹には逆らえないのでお言葉に甘えて近くのカフェに入った。窓際の先を確保し、私と凛くんは適当に当店のオススメと書かれたものを注文する。
ふと視線を窓に向けると、そこには滑走路があった。
どうやらここから滑走路が見えるらしい。じっと見つめていると、そこには1機の飛行機が今まさに離陸しようとしていた。
きっとあれは冴くんの乗っている飛行機だ。


飛行機は滑走路を走り、無事離陸した。



「行ってらっしゃい。冴くん・・・。」



ポツリと、私は呟いたのだった。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「(それにしてもビックリしたよ、俺。)」
「(何が?)」
「(Aちゃんと兄ちゃんがそういう関係って事。)」
「(・・・!??何言ってんの!?)」
「(あれ違うの?2人で抱きついてたじゃん。・・・あ、このケーキ美味しい。)」
「(べ、別に、冴くんとはそんなんじゃないよ!・・・ホントだ美味しい。)」
「(ふーん?じゃああのデコチューは何だったんだろ?)」
「(・・・ぶっ!!!)」
「(えっ汚っ。)」




「(・・・・くしゅんッ!!!)」
「(わ、冴ちゃん大丈夫??外国行く前から風邪ひいちゃった??)」
「(いや、違うと思うが・・・。)」

体調にはお気をつけ下さい。

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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私ブルロのキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (11月19日 8時) (レス) @page8 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 美醜逆転に最近ハマったきっかけがこの作品なんです!!投稿楽しみに待っています_(:3」∠)_ (7月9日 20時) (レス) id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ(プロフ) - ぴみさん» ありがとうございます!凛ちゃんの可愛さは万国共通だと思いますまじで。(黙れ)これからも頑張ります!! (2023年3月24日 15時) (レス) id: c2cb4d5a5b (このIDを非表示/違反報告)
ぴみ - めっちゃ好きです!凛ちゃん可愛い!これからも頑張って下さい!! (2023年3月24日 15時) (レス) @page13 id: a370e1aadc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シェラ | 作成日時:2023年3月23日 0時

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