雪男 黒くんの短編集

☆ 肺気胸 R ページ1

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目黒side
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「げほっ……
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いってぇ」
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少し前から咳が出てて、市販の薬を飲んでるんだけど全く効かない。
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しかも最近は咳をする度に胸が痛くなるようになった
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まぁこんだけ咳したら痛くなるのも当たり前か。
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ラ「めめまだ咳してるじゃん
大丈夫？」
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目「ん、大丈夫。
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…なんでだろ、薬飲んでんだけど」
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阿「1回病院行った方がいいんじゃない？」
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照「咳しすぎて最近声も枯れてきてんじゃん
もっと酷くなる前にいっときな」
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目「…行く暇ないっす」
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深「でもさ、体の方が大事でしょ？
倒れたら元も子もないよ」
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目「そうですけど、」
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佐「怖いんだったら佐久間さんが着いていってあげる！」
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目「俺子供じゃないから、笑」
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渡「ついていくとしてもお前は不安だわ」
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ありがたいことに休む暇もないくらいに仕事をさせてもらえてるからほんとに病院に行く時間がない
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メンバーは仕事休んででも行った方がいいって言ってくれたけど、俺一人の事情で大勢の人が関わる仕事を延期させるなんて迷惑だから…
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ラ「無理しないでよ？しんどかったらすぐ言って？
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僕じゃ無理だったら岩本くんでもふっかさんでもいいから」
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目「心配しすぎ。
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俺はもう大人だから」
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心配そうに眉をやの字にしているラウールの頭をわしゃわしゃ撫でて撮影に向かう
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アドレナリンなのか撮影の間は咳も出なくて、いつもよりも順調
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だけど、ペアの撮影が終わった途端に体が一気に重くなって立っていられなくなった
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ラ「ちょっと！大丈夫？
って体熱いよ！」
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ふらっとしゃがみこんだら、そばに居たラウールの大きな声がスタジオに響いた
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照「ほら、乗れ」
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目「大丈夫っす、っ…！」
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照「全然大丈夫じゃねーじゃん」
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立ち上がったらまた倒れそうになったから、今度は素直に岩本くんの背中に乗った
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照「お前軽すぎ。
ちゃんと食ってんの？」
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目「…食べてます」
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ラ「その間は絶対食べてないじゃん」
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ラウールの言う通り。
最近は喉も痛いし、食欲もわかなくてあんまり食べれてないんだよね、、
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目「げほっ、んん”」
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岩本くんに運んでもらって楽屋のソファーに降ろされた時、また胸が痛くなって胸に手を当てそうになったけど慌てて口に持っていった
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みんなにこれ以上心配はかけられない・・・

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