雪虹

一心同体 ページ14

13話



医「ストレスからくる熱ですね

きっとお父さんに甘えられたら元気になると思います

ただ貧血と脱水が心配です」


病院に着いたら、いつもなら大泣きするのにその元気もないみたいでぐったり

お医者さんに小瀧と会えてないってことを伝えればやっぱり予想通りで熱に関してはストレスの原因が解決するしかない


だから貧血に関しての薬だけもらってまたタクシーで家に帰る


蓮「しょっぴ、おーち」

渡「うん、今からお家帰るよ」


この子はなぜか、今からやろうとしてることをやりたいって言う癖があっていつも帰る時にお家帰りたいって言い出すんだよね笑

それは具合悪くても健在みたいだわ



重岡side

バイトの子らも来始めたから俺はここで抜けて蓮の看病をしてる翔太のサポート

家に帰っても、まだ病院から帰ってきてないから俺はお粥を作って待っとく

あ、もちろんうどん入りやで。
おじやうどんやな


渡「ただいまー」

重「おかえり。」

渡「え、なんで？」

重「バイトの子が来たから俺の今日の仕事は終わりや。
1人大変やろ？」

渡「めっちゃ助かる、ありがと」

重「お、蓮起きとるんか？」

蓮「ぅ、だいちゃん」

重「おうどん入ってるおかゆ作ったんやけどたべるか？」


蓮「たべる」


素直に頷いてくれたけど、やっぱり全部は無理で4口食べてごちそうさま

それでもちゃんと食べてはくれたから、さっきもらってきてた薬を飲ませる


重「お薬飲もか」

蓮「ん、」


翔太に体重を預けてもう寝そうになりながら頷くんやけど…


重「はい、ごっくん」

蓮「……、んーっ！けほ、にがぁい！」


前にも飲んだことあってギャン泣きしてたから、どうやろって心配してたんやけど、すっと飲んでくれて安心してたらしんどすぎて忘れとっただけやったみたい


重「えらいで、頑張ったな
ほら、このゼリー食べよ」


蓮の大好きなりんごのゼリーをスプーンですくって口元に持っていけば小さな口をあけてぱくっと食べてくれた


蓮「んふ」


実はこのりんごゼリー、買ったやつやなくて舘さんの手作りやねん

果実入りのめっちゃうまいやつ

こんな幸せそうに食べてくれるなんて舘さんめっちゃ幸せもんやなぁ




渡「よし、じゃあ寝るか〜」

重「おやすみ〜」


次起きた時は楽になってるとええんやけどな

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