お天気少女とヒミツの関係【勇次郎】

5枚目。 ページ6

勇次郎said。








教室に入ろうとしたら担任に呼び止められるし、なんか女の子いるし。





軽くため息を付きながら教室に入ると、あいつが話しかけてきた。









愛「お前、顔。」









勇「わかってるよ。」









愛「どこ行ってたんだよ」









勇「保健室だけど？」









愛「ふぅん。」









つくづくムカつく奴。









勇「というか、外に違う制服着た女の子いたんだけど…「みなさーん」」









続きを言おうとした所で担任が入ってきた。
しかも、さっきの女の子を連れて。









転入生か。この時期に。
しかも名門校からねぇ。









担任「染谷、席につけー。えー、それでは突然ですが、転入生を紹介します。どうぞ」









わかってるよと思いながら、僕が席につくと、女の子が自己紹介を始めた。









名前は、花宮 A 。









にこっと笑う。
なんか、裏がありそうな笑顔だな…



職業柄、そういう事には勘が働く。









そう思っていると、前の席の涼海ひよりが話しかけてきた。









ひ「あの子かわええね！染谷くん」









にへら〜と笑っている。

こいつも大概呑気な奴だ。









勇「そうだね」









担任「じゃあ、席はー…染谷の隣でいいか？」









いつの間にか自己紹介は、終わっていたらしく、担任が席について聞いている。








よりによって、僕の隣だと。









あ『はい。別に構いません。』








また、にこっと笑って了承していた。









担任「じゃ、みんな仲良くな。」








そして、転入生…花宮 A は、僕の隣の席に座った。








クラスの女子の間では、
「わぁ…美人」
「染谷くんの隣だなんて羨ましい」
「美男美女…」
なんて声が聞こえてくる。









勇「これから、よろしくね？」









挨拶がてら、いつもの爽やかスマイルで、話しかけた。


すると、帰ってきたのは予想外の答え。









あ『ああ、こちらこそ。』









あれ？いつもなら、顔を真っ赤にして「あ！はいい！！！////」とか言うのに。(他の女の子は)









この僕の爽やかスマイルを華麗にかわす奴が現れるとは。









この時、僕は心に決めた。









この女の子、1週間で惚れさせてみせる。






と。

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