お天気少女とヒミツの関係【勇次郎】

30枚目。 ページ32

勇次郎side。







車内にて、愛蔵がAのことを好きだということが発覚した以上、油断は禁物となった。









ぐいっと彼女の手を引いて、こっちに寄せる。









あ『ゆ、勇次郎？』









勇「Aは、渡さないから」









あいつを睨みながら言うと、あいつは急に吹き出した。









愛「ふはっwwwwwwどんだけ本気なんだよ。いいよ、俺は諦める。」









はぁ…？









マネ「えー、なんで諦めちゃうの？？」









愛「だって、俺が手の甲にキスした時と、そいつが引き寄せた時の反応見たら一目瞭然だし。俺には他に気になってる奴いるしな」









Aの反応…？？









あ『私、そんなに反応違ったかな…』









うーん。と真剣に悩んでる彼女。




俺も、そんなに違わないと思うけど…









愛「顔、ほんのり赤くなってた。それって既にそいつのこと好きだってことだろ？」









あ・勇「『えっ』」








あ、ハモった。



チラッと彼女を見れば顔を赤くしていた。









これは、期待していいのか…？









そこで事務所についてしまった為、話は中断。









車を降りて、事務所の中に入ると、社長がいた。









あ『ママ！！もう！家の鍵開けといてよね！』









さ「ああ、ごめんなさいね〜。あ、A、少しいいかしら？あと、LIP×LIPの二人も。マネージャーさんもね〜」

(※ママ＝花宮さおりです。)









愛・勇「「はい」」









社長直々に話ってなんだろ…









in 会議室









さ「えっとね、LIP×LIPの新曲のMVの撮影って今日でしょう？相手役の女の子、決まったかしら？」









しーん。。。






え、そんな話聞いてないんだけど。





てっきり、ロメオの時と同じで、成海聖奈先輩かと思っていた。







マネ「す、すみません！社長！！忘れてました…」








おいおい、忘れてたで済まされる問題なのか？








さ「そんな事だろうと思った〜、おっちょこちょいな所あるもんね。メガネちゃん！」









すみません！すみません！と謝るマネージャーと、にこにこしているAの母親(社長)。









なんなんだ、この空気。








さ「そこで！！Aー、あなたMVに出なさい。ついでにモデルかアイドルやりなさい」









あ『は…？』









勇・愛「「え？」」









どういう風の吹き回しだよ…

31枚目。→←29枚目。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す