お天気少女とヒミツの関係【勇次郎】

27枚目。 ページ28

勇次郎side。








彼女の作った朝ご飯は、美味しかった。







スープは薄かったけど、前の撮影の時にもらったのを入れてみたら、案外おいしかったし。









あ『歯磨きー』









勇「8時半には、家出るから」









あ『うん』









今は、洗面所で歯磨き中。









あ『ゆうひよう(勇次郎)』









勇「ん？」









あ『はぁ、しひょいえ(歯、白いね)』









勇「まぁ、一応アイドルだし。てか、磨き終わってから喋れよ」









あ『ぐじゅぐじゅぺっ！！…んん！白いね！歯！』









勇「うん、てか着替えて…って言っても、洗濯してるんだったか…ちょっと待ってて」









昨晩同様、着替えを取りに行く。








パーカーと…適当にズボンでいっか。









勇「はい。これ」









あ『ありがと！！ちょっと待ってて』









そう言われ、洗面所を出て自室に行って、準備をする。









財布に、スマホに、帽子に、パーカーに…






よし。これでいっか。









あ『ゆーじろーーー出来たー』









勇「うん、今行く」









１階に降りて玄関に行くと、既に靴を履いてる彼女がいた。









にこっと笑いながら玄関で一周回って、どうかな？なんて照れ笑いしてる。









勇「うん…いいんじゃない？」









あ『本当に…？そう言う勇次郎は、かっこいいね。似合う似合う。あ、ここ折れてるよー』









服の襟が折れてたらしく、直してくれる。









顔、近いな…









あ『よし、OK！！行こ！』









勇「うん、ありがと」









二人で家を出て歩き出す。









土曜の朝だからか、あんま人はいない。









事務所までは、駅にマネージャーが迎えに来てくれてるらしいから、僕らは駅に向かう。









あ『ふぅー！！なんか嫌な予感〜』









いやね？
ニコニコ笑いながら、嫌な予感って言われても…









勇「なんで楽しそうなの？嫌な予感するんじゃないの？」









あ『え？だって、ワクワクするじゃん？』←









謎の思考回路だな…









そして駅が見えてきた。









マネ「おはよう、勇次郎。…と、誰？？男？」


Aは、パーカーのフードかぶってたから、パッと見は男だ。






あ『おはようございます。初めまして。花宮 A です。母に言われて…「あなたが社長の娘さん！？」は、はぁ…』






嫌な予感。

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