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片想いのumbrella #勇次郎 ページ21

お久しぶりです！
テスト終わった〜欠った〜いえーい！(((


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※夢主ちゃんの苗字は、花咲です。


「じゃあ、Aちゃん、またね！」



あ『うん！ばいばい！』




いつもの仲良し軍団とわかれて、学校を出ようとすると。







ザッ────。雨。





あ『雨か…走るしかなさそうだな……』



そんなことを呟きながら、外へと出ようとすると…





にゃ〜



あ『え？ね、猫さん？』




足元にいたのは、子猫。
いつからいたのかも、分からないけど、昔からこの手のものには弱くって。
ほっとけなかったり。


抱き上げると、目を細める子猫。
うん、天使…





勇「何やって…猫？」




あ『あ、染谷くん…そう。なんか足元にいたから』




勇「ふぅん…あ、可愛い…」





染谷くんがふわっと笑った。
そんな顔されて、ときめかない女子なんているのだろうか。


ずっと、出会って一目惚れして、片想い。

彼はアイドルやってるし、ライバルは数え切れないほどいるだろうけど。
それでも好きなんだ。




あ『可愛いよね…ほんと猫って、なんでこんなに可愛いんだろう…』




猫になりたい。
染谷くんに " 可愛い "って言われたい…だなんて。
夢物語だ。






勇「…い」




あ『え？何…？』




勇「花咲さんも…可愛いんじゃない？」




あ『・・・え？嘘…』




勇「本当。声に出てるし…？w」




熱い顔を隠すように、口を手で抑えた。
まさか声に出てたなんて。
染谷くんは、くすくすと笑っている。
そんな彼の笑顔を見て、まあいいやと思ってしまう程に、私は彼が好きなんだ…と思う。





勇「で、帰らないの？まさか、傘忘れたとか…」




あ『う、うん…そのまさかで』




勇「ふぅん…これ、使いなよ」




あ『え、でも染谷くんは…？』




勇「僕は、もう一本持ってるから。じゃ、また明日ね。 " Aちゃん "」




あ『あ、ありがとう！ゆ、勇次郎くん…』




また明日も会える、話せるんだということに幸せを感じながら、勇次郎くんの傘を開いた。


────────────。


マネ「なんでそんなびしょ濡れなわけ！？今日、100%降るって言ってたじゃない！」




勇「は…？関係ないじゃん、そんなの」




マネ「あるの！もう！！ほら、タオルでふいて！！」


タオルを渡され、頭をふく。
今頃、彼女は家に着いただろうか。





勇「可愛い…ね…」





呟かれた一言は、振りやまぬ雨の音にとけた。

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