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上司「もう1回だけよ？うちの会社は合併することになったっていうのが1つ目ね」
「はい」
上司「で、2つ目。あなたは合併した会社側のデザイン部に移動してもらうことになった」
「…え、私捨てられました、？」
上司「違う違う笑 向こうの会社からぜひ欲しいって言われたのよ」
笑顔で私を見送ってくれた(追い出した)上司に背を向け、重い足どりで移動することになった部署に向かった。
「失礼します。本日からこちらに配属されました園川Aです。よろしくお願いします」
？「お、来た来た。待ってたぞー」
きき覚えのある声に顔を上げると、その声の持ち主は、専門学校の同級生、結城くんだった。
結「めっちゃ久しぶりだよな」
「久しぶり……ってもしかして」
「そのもしかして。俺が上に頼んで、Aをこの部署に移動させてもらった」
「俺、Aが考えるデザインがまじで好きでさ」という結城くん。
ここに来るまでは緊張から変に力が入ってたけど、見知った人がいるだけで肩の力は抜けてた。
結「Aに最初にやってもらう仕事は俺と共同作業だから。よろしく」
「うん！よろしくお願いします」
結「これ資料ね。今回はアイドルグループのMVの衣装のデザインを考えることがAの仕事ね。」
渡された資料にはMVのコンセプトや、セットのイメージなどが細かくかかれていた。
結城くんと意見を出し合いながら、イメージのカラーやシルエットなどを大まかに決めていたら、いつの間にか時間が経っていた。
結「…こんな感じかな」
「だね」
結「じゃああとは頼んで大丈夫？」
「うん。わかんないことあったら聞くかもだけど…」
結「全然聞いて笑」
「ありがとう」
結「デザイン出来たら俺がつくるから...1週間以内で頼みたい」
「了解です」
こんなに自由にデザインできるのいつぶりだろ…
私はさっそくペンを握った。
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
