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北斗side
北「……あったかい」
お茶も、彼女の優しさも…
この時、久しぶりに人の心のぬくもりに触れた気がした。
北「ごめんなさい。俺、あなたに最初に声をかけてもらった時、どうせ偽善者だろって思っちゃいました」
「ストレートに言いますね笑」
北「…..俺人見知りなんですよ。孤立してた俺に、話しかけてくれる優しい奴らもいて、一緒に頑張ってきてた、はずなのにね…..」
先を促すわけでもなく、ただ黙って俺の話をきいてくれる。
北「俺って、必要なのかなって…
あいつらが俺と一緒にいてくれるのは、あいつらなりの優しさなんだろうけど、偽善者に見えてしまって、」
そう思ってしまう理由も、分かってる。
それはずっと頑張り続けてるはずなのに、前に進めている気がしないから。
正直、もうどう頑張ったらいいか分からなかった。
「私の話、してもいいですか？」
北「え、あ、はい」
「私、自分の夢を叶えるために親の反対を押し切って専門学校に行ったんですけど、自分の実力のなさを目の当たりにして、もう学校やめようかなって思ってたんです。
でも、ある人達に出会って、夢を諦めずに今までこれたんです」
北「ある人達？」
ここで初めて、彼女の顔をしっかりと見た気がした。
「歌もダンスも上手くて、おもしろくて、魅力しかない人達です。きっと、影で努力を計りきれないくらいしてるんでしょうね。
でも、絶対にそれを表には出さない。
そんな真っすぐな姿に元気をもらってるんです。
だから….…いつもありがとうございます」
北「え？」
「私、SixTONESのおかげで今があるんです。だから、ありがとうございます」
北「ある人達って、俺らのこと、？」
「そうです笑 北斗くんですよね」
北「あ、はい」
「ファンとして言わせて下さい。
北斗くんが必要ないわけないです。
私は、北斗くんのいる6人のSixTONESだったから好きになったんです。」
彼女の目は黒く、すき通っていて、嘘をついているようには見えなかった。
きっと、彼女はすごく真っ直ぐな人なんだろうと思った。
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
