また ページ26
「もしもし？」
里「Aー!! ねぇ聞いてよ」
「え、何？どうしたの？」
里「今日3ヶ月記念日なのに、彼氏が仕事入ったってデートドタキャンされたんだけど！」
週末の夕方、バタバタと用意をしていた時にかかってきた電話を取ると、相手は里奈だった。
「それは災難だね」
里「でもせっかくお洒落したしさ、Aご飯行かない？」
「あー、ごめん。先約あって」
里「え、何何？男？」
「ま、まぁ」
里「何それー！ きょもにしか興味なかったあのAが……」
「ねぇ、失礼だから！ ちょっと、もう時間ないから切るね？」
里「はいはーい。デートどうだったか教えてね」
「デートじゃないから！」
里奈との電話を切って時計を見るともう家を出なきゃ行けない時間で。
「やばっ」
鏡で最終確認してから駆け足で家を出た。
「あの、予約してたま、松村…なんですけど、」
店「松村様のお連れ様ですね。ご案内致します」
北斗くんとの待ち合わせ場所は、高級そうな…
っていうか、芸能人とか社長さんとかしか絶対に来ないような全席個室の和食屋さんだった。
「こ、こんばんわ」
北「あ、こんばんわ。迷わなかった？大丈夫？」
「はい」
北「ここ座って」
「ありがとうございます」
北「お酒、呑める？」
「強くは無いですけど呑むのは好きですよ」
北「じゃあオススメこれ」
「あ、じゃあそれで」
北「注文するね」
最初、北斗くんがショッピングに行きたいって言ったんだけど流石にバレるし、
私がご飯に行きましょうって言って予約してもらったんだけど、予約してもらった身なんだけど！
この雰囲気、緊張して落ち着かない……
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
