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北斗side
5人が楽屋から出て行って、Aさんと俺2人きりになった。
「……っ、さむ、い…」
北「Aさん？」
名前を呼んでも目は開かなくて。
とりあえずすぐそこにあった、今日俺が着てきたパーカーをかけてあげた。
寒いってことは、まだ熱が上がりそうだな。
寝不足って言ってたし、仕事が忙しかったんだろう。
過労で体調崩したのもあるんだろうけど、多分……
北「俺のせい、だよな」
先週にあったMVの撮影で俺を庇って濡れたから…
傍にそっとしゃがんで頭を撫でると、少しばかり眉間によっていた皺が和らいだ。
ｶﾞﾁｬ
樹「体温計あったから借りてきたー」
慎「どんな感じ？」
北「まだ目が覚めてないんだけど、寒いって言ってたからまだ熱上がりそう」
樹「まじか、とりあえずこれ」
樹から体温計を受け取って、申し訳ないけど身体を少し起こさせてもらって体温を測ると38.3度の数字が。
他の3人も帰ってきて、できる限りの事はやった。
優「…で、どうしようか」
慎「Aちゃんの家わかんないしね」
北「……俺が連れて帰る」
ジェ「え、北斗の家にってこと？」
北「うん」
樹「……まあ、どうしようもないもんな」
大「……手出しちゃダメだよ」
北「分かってるし。てか何言ってんだよ」
家に入る時はだあにAさんを抱えてもらって、無事に家に帰ってきた。
本当は触らせたくなかったけど、ここで週刊誌に撮られてもしたら彼女に迷惑がかかってしまうしね。
北「…さっきより熱上がったな、」
苦しそうに息をしてる彼女をベットに寝かせて、お粥を作ることにした。
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
