俺のせい ページ18
結「あ、おはよう」
「おはようございます」
結「昨日は大丈夫だったっぽいな」
「まあ、何とか……」
結「そんなAに新しいお仕事です」
MV撮影の翌日。
いつも通り職場に着くと、結城くんが新しい仕事の資料を持ってきた。
「……え、今度はSnowMan?!」
結「今回は音楽番組用の衣装のデザインね」
「……これ、締切間違ってません？」
結「残念ながら合ってます」
「そんな無茶な」
資料に書いてある締切日は、何度数えても今日から3日後。
え、3日で9人分考えろってこと？
これは徹夜決定だ……
結「厳しいのは分かってるんだけど、トラブルがあって最初に頼んでた会社との取引が無くなったらしくてさ」
「なるほど、？」
結「俺もなるべく手伝いたいんだけど、昨日の別件も締切近くてさ」
「……ん、頑張るよ」
結「無理はすんなよ？」
「いや、無理しないと終わんないって、笑」
申し訳そうに私を見る結城くんは何も悪くないわけだし、
仕事が回ってきたのに感謝しなきゃだよね。
まったく知らないって人達じゃないだけマシだよ。
さっそく自分のデスクについて、ペンを手に取った。
「……死ぬ、」
結局、締切ギリギリに作り終わったんだけど、ほぼ寝れてなくて眠気がMAX。
結「お疲れ」
「ん、結城くんもお疲れ様」
結「デザイン、OK出たよ」
「良かったぁ」
結「で、申し訳無いんだけど、制作組についてもらってもいい？」
「もしかして…」
結「そのもしかして。 今回の仕事の責任者よろしくって。 来週の音楽番組の時もついてもらって」
「……はい、」
私の休日はまだ来なさそうです、
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
