京本担の君 ページ1
あ……見つけた。
いつから君をすぐに見つけられるようになったんだろう、
なんて、分かってる。
あの日、君が声をかけてくれた時から俺は、君に夢中なんだ。
大「見つけた」
北「俺も見つけたし」
大「俺のうちわ持ってくれてた」
北「……」
京本にマウントをとられたようで、嫉妬しないわけがない。
かと言って、俺は彼女と目を合わせる度胸も
ファンサする度胸も持ち合わせていない。
初めて彼女に会った日のことを思い出して恥ずかしくなるから、
好きな人を前にして表情を変えずにいられる自信がないから、
いや一番の理由は…………
彼女が京本担だからだ。
SixTONESの中ではけっこう有名な彼女。
京本が、
大「あの子、Aっていうみたい。
Aって呼んでっていううちわ持ってた！」
と言ってて、
彼女はAちゃんという名前なんだと知っても、俺が彼女から教えてもらったわけではないからと
名前で呼んでないわけだけれど……
樹「きょもが今日頭なでてあげてた子がAちゃんだろ？」
大「うん」
樹「俺、前を通りかかった時にファンサしようと思ってたのに、きょものことしか見てなかったんだけど笑」
大「まあ俺担だからね」
優「その顔いらつくなぁ笑」
ジェ「俺Aちゃんの隣にいた俺のうちわもってくれてた子にファンサしたよ」
慎「2人がいる空間だけ雰囲気っていうか、オーラ違うよね笑」
樹「あそこ絶対友達だよな笑」
樹が言う通り、彼女の瞳には京本しか映らない。
だから、何も出来ずにいるんだけど……
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
