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⚠︎お話の内容にアンチに関するものが含まれています。
ライブ期間中はなるべく SNSを見ないようにした。
幸い、会場まで来てアンチする人もおらんし。
目の前にいる人を自分のファンにしてみせると、強気でステージに立ち続け、ついに最終日。
「っ、あ…..」
見つけてしまった、アンチのうちわ。
ファン「……」
その子の服装とか持ってるグッズのカラー的に、多分、恭平担。
時が止まったかのように動けなくて。
大ちゃんとのハモリを忘れて固まってしまった私に気づいて近づいてきた恭平に肩を叩かれて我に返った。
恭「どうしたん？ なんかあっ.....!!」
多分、気づかれたよね。
『要らない……要らない要らない』
そう、あの子の口元が動いた気がした。
いや、気のせいじゃない。
あの子の悲しみと怒りを含んだ瞳に吸い込まれそうになった。
逸らしたくても逸らせない。
恭平が私の隣に来たことで、あの子を傷つけてしまったのかな。
私の腰を支えて歩き出した恭平によって、現実に引き戻された。
恭平は見たことないくらい怖い顔をしてた。
恭「もうあっち側行ったらあかんで」
「でも次の曲....」
恭「丈くん反対側やったよな。交代しよ」
休憩中も鏡ばかり見てるのに、メンバーの位置をちゃんと覚えてるんだ
なんて、失礼なことを考えていると、いつの間に丈くんの前に来ていた。
丈「どした?」
恭「次の曲の位置、Aちゃんと交代してください」
丈「え?.....分かった、」
何も聞かずに頷いてくれた丈くん。
さすが、状況判断が早い。
私の頭を優しくポンポンと撫でると、行ってしまった。
「きょへ、もう大丈夫だから行っていいよ」
恭「.....」
私のそばを離れない恭平。
不安そうな表情をする彼に微笑んで歩き出した。
上手く笑えてたかな。
歌う声が震えて、ファンの子達が不思議そうな表情をする。
どんどん考えがネガティブな方に行ってしまって、
聞こえないはずの声が聞こえてくる。
『早くなにわ男子辞めなよ』
『皆よりもステージ経験少ないからって、甘く見られると思うな』
『必要ないんだよ』
嫌だ......怖い、
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作者名：さくら | 作成日時：2023年3月11日 7時
