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村上「歓声すごいなぁ笑」
丸山「俺らの時とは大違いやんけ」
横山「ていうか、大橋がリーダーってなんか......不安やな笑」
和「なんでですかぁ」
大倉「まあ、丈と大吾とAがおるんなら大丈夫やな」
丈「メンバーで支え合っていこって決めたんで」
安田「いい判断やな」
和「おーい笑」
村上「じゃあそろそろファンの皆さんがお待ちやから曲の方に行こか」
大「はい。それでは聞いてください、『なにわLuckyBoy!!』」
丈「Hey guys ! Are you ready? 」
和「Here we go! 」
和也のセリフを合図に、みんながファンのみんなの近くに散っていく。
私もひとつ呼吸をしてから走り出した。
流「誰にも大事なものがある」
謙「かけがえのない価値がある」
思っていた通り、私を応援してくれている子は少なかった。
やけど、1人でもいる。
それだけで充分やった。
「君とずっと笑顔で明日を見てるから」
会場に響く声に、体が震えた。
この瞬間をずっと待ってたんだ。
横にいる和也も、朝みたいに硬い表情じゃなくて
全力で楽しんでる顔やった。
始まった…
私たちの物語の1章が今、幕を開けた。
・
舞台袖にはけると、足の力が抜けた。
謙「Aちゃん！」
和「A、！」
「ごめん、大丈夫笑」
謙社に支えられて立つけど、上手く立てない。
情けないなぁ。
和「頑張ったな！えらいで!!」
大「怖かったよな」
「ん...私を応援してくれてた子がいたの、嬉しくて」
駿「僕も応援してますよ！」
「うん、みっちーありがとう笑」
思ってたよりも緊張してたみたい。
1番後ろを謙社に支えられながらゆっくりと歩く。
謙「ごめんなさい」
「え？急にどしたん?」
謙「ステージに立つ時、不安なんやろうなって分かってたんに、なんも出来ひんかった...」
「何言ってんの！先輩の私がしっかりしないといけないのに、緊張を解してあげられなくてごめんね」
謙「…俺、強くなるから」
そう言ってくれた謙杜の瞳は、強い輝きを放ってた。
「うん。一緒に強くなろ？」
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作者名：さくら | 作成日時：2023年3月11日 7時
