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＃１４ ページ15
「じゃあ、行ってくるなー」
「……なぁ、小瀧」
「ん？」
大学に行こうとしたら、呼び止められた。
しげの表情的に、深刻そうな話やと思ったけど、そんなことはなくて。
「俺さ、明るくなったと思う？」
「え、そりゃそうやろ！
この前までと比べたらぜんぜんちゃう」
「やっぱり、明るい方がええ？」
ぜんぜん話が見えへんかったけど、俺は素直に答えた。
「当たり前やん！
そっちの方がしげらしいわ！」
「……そっか。やっぱり、そうやんな」
しげはどこか複雑そうな顔をしてて、何かまずいことを言ってもうたんかなって思った。
「しげ？」
「ほら、遅れるで！はよ行きや！」
聞こうと思ったけど、しげは誤魔化すように俺を急かした。
単位やばくなるから、そろそろ大学復帰するとも話していたから、俺の気のせいやろって思って、おれは何も考えずに家を出てしまったんや。
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作者名：シャルル | 作成日時：2019年7月14日 21時
