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#27 ページ28

〜神山 side〜




俺はいちばんしげの側におったはずなのに、しげを助けてやることができひんかった。


しげの彼女が亡くなったときもなんて話しかけたらええのかわからんかった。








俺はしげの彼女の友だちから、しげの彼女がしげのこと裏で悪く言ってたんを聞いた。


その友だちは、しげにはもっといい人がおるはずやから、側で見守ったって。っていう話をしてくれたんやけど、俺に用があったらしいしげがちょうどこの会話を聞いてしまったんや。


呆然としてて、泣きそうで。


あの絶望に溢れたしげの顔を俺は忘れられへんと思う。



「ッ、しげ!!」



追いかけようとしたけど、なぜか動かれへんかった。


たぶん、ここで追いかけて何になるん、俺はしげに何て声をかけるん、って考えてしまったからやと思う。


俺はしげを見捨てたも同然やった。

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作者名:シャルル | 作成日時:2019年7月14日 21時

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