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#22 ページ23
薄っすらと目を開けて、ぼやける視界の中に一番最初に映ったのはしげの寝顔。
「し、げ……?」
ベッドの端に腕を乗せてその上にうつ伏せて寝ていたしげが、俺の声にピクリと反応した。
そしてバッと立ち上がる。
「小瀧!? め、目ぇ覚めたん!?
よかった……ほんまに……」
看護師さん呼んでくるわって歩き出したしげの腕を俺は咄嗟に掴んだ。
「ん、どうした?」
「……怒ってへんの?」
「は?なんでや」
首を傾げるしげ。
「俺がこのこと黙ってたこと」
「大事なことは言ってほしかったとは思うけど、小瀧にもいろいろ思うことがあったんやろ?
別に怒ったりはせえへんよ」
ほら、しげのこういうところ。
普段あんなちゃんぽらんなくせに、大事なことになるとすっげー頼りになって、いいやつやなってかんじる。
「……ほんま、しげってずるいよな」
俺の言葉にしげはいつものように変な位置にえくぼを作って、いたずらっぽく笑った。
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作者名:シャルル | 作成日時:2019年7月14日 21時