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#16 ページ17

家に帰ったらやっぱりしげはおらんくて。


共通で知っている場所をとりあえず全部あたっていくかと思ったけど、1つだけもっと有力な候補があることを思い出した。


急いでスマホを取り出してその名前をタップする。


数コールしてから、相手は出てくれた。


「あ、神ちゃん!?」


「ん、のんちゃん?
しげやろ?心配せんでええよ。ここにおる」


実はしげがうちに来てから、高校の同級生の神ちゃんに連絡を取ってた。


神ちゃんはしげと同じ大学に通ってるんや。


「今、どこおるん!?」


「んー、今な?のんちゃん家の前におるねん」


「え!?」


窓から下を見下ろしたら、ひらひらと手を振ってくる神ちゃんと、隣でバツが悪そうな顔をしてるしげ。


「すぐ行く!!」


俺は家を飛び出した。

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作者名:シャルル | 作成日時:2019年7月14日 21時

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