きみは僕の太陽でした。【Nozomu×Daiki】 (ページ12)

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＃１１ページ12

俺が一時期暗い性格やった原因の１つは、中学生の時に起こった話。

中学に上がって、女子にかっこいいって言われてきゃーきゃー言われて。

べつにそんなかっこいいか？なんて自分では思ってたんやけど、男にはよく思われんくて。

女子の方がヒエラルキーとか大変そうやなって思うけど、俺の学年にも絶対権力みたいな男が１人おって、その子の彼女が俺を理由に別れを申し出たらしい。

それから、そいつを中心にいろいろ言われるようになって、めっちゃ自己肯定の低い暗い性格になった。

くだらん話やろ？

まぁ、中学なんてそんなもんやんな。

高校入っても、その性格を引きずってた。

でも、しげが俺の前に現れたんや。

「なんでおまえ、そんなにイケメンなのに、そんなに暗いん？」って、ゲラゲラ笑って、なんやこいつってほんまに思ってた。

でも、しげはほんまに人の懐に入るんが上手い。

いつのまにか、嫌いやったしげのことが好きになってて、友達が増えて学校が楽しくなって、性格も明るくなった。

まぁ、そしたら、女の子にモテるわけ。

もともと根暗代表やったのもあって、一部の男子に陰口叩かれてたんだと。

「あいつのどこがええの？」

「性格暗いやん。付き合ったら、ぜってえつまらん」

って。

べつに俺は気にしてなかった。

やけど、ある日しげがそいつらに言ったんや。

「ちっせえやつらやな。
そんなんやからいつまでたってもモテへんのや。
小瀧はおまえらの何倍もええやつや」

ほんまにくだらん話やって思ってたし、言いたいやつには勝手に言わせておけばええってそう思ってた。

やけど、ほんまにしげの言葉には救われた。

俺の居場所を作ってくれたしげに、自分は何ができるんやろって思ってたら、結局卒業してもうて、大学は別々になってしまったんや。