あかいろくれよん

やまだが不足で一大事 in×ym ページ4

K.I






山田って知念と圭人と仲良すぎると思う。

別にいいんだよ、メンバーと仲良いのは。
何ら問題はないです。



でもさ、俺も山田も忙しくてなかなか2人で会えなくて、それで悩んでる時に3人で出かけたとか、圭人とカフェ行ったとか聞くと…ね。


やっぱ俺だって、寂しい思いさせてんのかな、俺も2人で出かけたいのにな、とか。
本当は圭人とかのほうがいいんじゃないかって、思いたくなくても思っちゃうんだよね。




っていう話を、情けないけど我慢できずに本人にしちゃったわけで。

うーん、って考え込んじゃってる山田。
考える人みたいになっててなんか笑えてきちゃいそう。





｢伊野尾ちゃん、あのね。｣


｢ん？｣


｢俺ね、この仕事してるのは忙しいうちが華だって思ってがんばってたの。でもやっぱり、伊野尾ちゃんに会いたいし、いつだって不足してるし寂しいしさ。今日みたいにJUMPで会えるときにいっぱい話しかけようって思ってたんだけど…なんか、恥ずかしくって。｣





照れて赤くなって、でも泣きそうな顔でこんなこと話すから……。
気付いたら、目の前にいた山田をぎゅっと抱き締めていた。





｢山田ごめん…｣


｢俺だって寂しかったあ…｣





ぐすん、って。可愛い泣き方。

ついに泣き出しちゃったのか。




｢……ねえ、次のオフいつ？｣


｢…オフはしばらくないんだけど、来週の水曜日なら10時からなにもないよ？｣


｢俺その日オフだからさ、どっか行こう。｣


｢いいの？｣


｢当たり前じゃん、どこで解散？｣





わかりやすくにこにこ。

目をキラキラさせて、可愛いやつ。





｢Aスタジオ！｣


｢車で迎えに行くね。｣


｢うん！｣




＿＿＿＿ガチャ



いきなり扉が開いたと思ったら、いたのはメンバーのみなさん。
揃ってご登場。




｢もういいよね？｣


｢いやぁ長い長い。｣


｢聞いてたの！？｣


｢声がね、結構な大きさで聞こえてくるんだよ！｣


｢ほんとだよね、うん。外でわいわいしてたね。｣


｢伊野尾ちゃん気付いてたの！？｣





顔を赤くして抱き着いてくる山田。

水曜日、どこ行こうかな。楽しんでもらえるかな。




山田と会うと結局いいことあるみたい。

山田に会ったから今日も白米が美味しいだろうな。




そんなことを考えながら山田の頭を撫でる。




やっぱ好きだな。
ご利益ありそう
を山田しかいないや。





Fin.

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