あかいろくれよん

クリスマスの夜は yt×ym ページ30

R.Y








クリスマスイブは名古屋で、JUMP全員でワイワイと過ごした。




今日はクリスマス。









俺の隣に、裕翔はいない。









せっかく撮影早く終わらせたのにな。


裕翔は仕事だから。


今年は恋人からクリスマスのお誘いはなかった。






仕事だ。

仕方ないんだ。




とはいえ。






山｢やだあ…、｣






裕翔は来ないし、もしかしたらと淡い期待を抱いてつくったクリスマスケーキもひとりで食べることになるんだ。



寂しい。




クリぼっちってやつ？





恋人がいるっていうのに。









山｢裕翔お…、もう日付変わるんだけど…。｣









山｢ううー、、｣


｢なに唸ってんの、やま。｣


山｢うわあっ！｣







ひとりだったはずのリビングに、大好きな声が。突然。いきなり。







山｢ゆ、裕翔！｣


中｢ただいま、やま。｣






広げられた腕の中にすっぽりと収まる。






山｢なんで裕翔、どうしたの？｣


中｢クリスマスにひとりなんて寂しいでしょ？｣


山｢あ、来ると思ってなかったから、ごはんとかなんも…｣


中｢いいよ、やまといたかっただけだから。｣







そう言われた瞬間、首元に冷たいものが触れて、唇に柔らかい感触。







中｢ペアネックレスってやつ？ほら、RとYだよ。｣







そう言って自分の首元を指さす。







山｢…待って、俺もこれ。｣








キッチンの戸棚を開けて、箱を取り出す。




裕翔と過ごせるかもしれないなんて思って、随分前に買っていたマグカップ。








中｢赤と水色…！｣


山｢俺も、ペアマグ買ってたの。｣









どこまでもイケメンなこいつは、すぐ嬉しそうにマグカップを写真におさめる。



さっきまであんなに寂しかったのに嘘みたい。



裕翔マジック。







クリスマスの夜は、愛しい人と一緒に＿＿＿＿。








Fin.

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