あかいろくれよん

ちゅーってして ar×ym ページ14

D.A





山田と圭人とちねんが仲良いっていうのはもう常識並に当たり前のこと。


でもね、彼氏の俺とも仲良くなろうよ山田…。



山｢おい圭人！｣

｢ちねんちねん！｣

｢クリアできんのそこ！｣



口を開けば圭人圭人ちねんちねん。


大ちゃんは？でてこないの？


そろそろ限界なんだぞー。



有｢そうだ山田、さっきプロデューサーさんに呼ばれてたんだ！忘れてた！｣

山｢はっ？忘れちゃだめでしょ！｣



バタバタと走って楽屋を出て、二つ隣のメイクルームに連れ込む。



山｢大ちゃん、なんでここ？ここって言われたの？｣

有｢誰にも呼ばれてないよ。｣

山｢なら俺ゲームしに戻る！｣

有｢ダメだよ。｣



壁に押し付けて、唇が触れるギリギリまで近付く。


キスされると思ったのか、ぎゅっと目を瞑る涼介。



有｢あはは、ちゅーしたかったんだ？｣

山｢そんなわけ…！｣

有｢お前は誰のだと思ってる？｣



そう聞くともごもごしながら目を泳がせる。


普通に呼吸をするだけで前髪が揺れるこの距離。



有｢聞いてる？｣

山｢大ちゃんの…、｣

有｢なに？｣

山｢大ちゃんの、山田です…。｣



やっと言った。そう、俺の山田。



有｢そう。いい子。｣



頬に手を添えて上を向かせると、また目を瞑った涼介。



有｢だから、キスしてほしいの？｣

山｢…！ちがうから！｣

有｢違うんだ？｣

山｢もう大ちゃんやだ！｣

有｢ふぅん、嫌なんだ、へえ…。｣



いのちゃんとラブラブしてこよって部屋を出ようとすると、後ろからしがみついて止めてくれる山田。



山｢やだ、ちゅーしてよ、なんでいじわるするの？｣

有｢ホントお前可愛いな…｣



なにか言おうとした口を塞いであげる。


舌噛まれちゃうかと思ったけど平気みたい。



山｢んん、っ…｣



無駄に長いフレンチキス。


たまにはこんないじわるもいいかもね。


可愛い山田を見つけられるなら。






FIN.

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