桜を望んだ目のない彼女 (ページ3)

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2話ページ3

空を見上げて、決意するような面持ちの男の子。あっ、男の子って言ってもたぶん同い年の子

ボロ布のような、服を纏い。何処か窶れている。まぁ、粗方お腹でも空いているのかなと思い、背後からソッと近づく

えっ？何故背後からソッと？だって、その方が面白いし

「……」ｿﾛｰﾘｿﾛｰﾘ

男の子…青年の背後につく

「…わっ！」

？「うわぁぁあ？！」ｽﾞｻﾞｻﾞ‼

わぁ、案外ビビり。そう思いながら、尻餅をついて、後ろに引いた青年の前にしゃがみこむ

「ねぇ、君大丈夫？ボロボロだけど」

？「えっあっ、あnｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙ……」

暫しの沈黙。青年は、顔を少しずつ赤面にして行く。私は、その青年の姿を見て嗚呼、なるほど。そう思った

　
「…お腹、空いてるんでしょ」

図星をつかれた顔をして、小さく何度か頷く。やっぱり、そう言って微笑む

ポケットから飴を幾つか取り出して、それを青年に手渡す

？「あっありがとう、ございます」

「困ってる人がいたら、助けないといけないからね。礼を言うほどでもないよ」