黒色くんと八色の話。２【ﾚﾝﾒｸﾞﾛ】 (ページ24)

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◆Ryohei.A ページ24

思いつきで夕飯のリクエストをしてみたけど、テーブルに並べられた物を見て唾液が口の中に分泌されていく。

『これ本当に作ったの？』

A「作ってたの見てましたよね？」

悪気は無かったのだが、口を尖らせるAちゃん。

それにしても…。

『めっちゃ美味しそう！一気にお腹空いてきた。』

お世辞抜きでお店レベルの仕上がりに先程から腹の虫が騒いでいる。

土鍋に盛り付けられた煮込みうどんを写真に残していく。

A「あ、撮るのはいいんですけど人に見せないでくださいね？」

『ん？見せないけど…。なんで？』

A「メンバーさん達仲良いからそういうの見せ合うのかなーって思って。ほら恥ずかしいので…。」

モゴモゴと誤魔化す彼女を見て、メンバーというかめめに見せて欲しく無いのだろうと感じた。

『めめに作ってあげたことあるんだ？』

椅子に座って、いただきますと手を合わせてたずねる。

何も言わずにキッチンで後片付けを始めるAちゃんを隣の椅子に座らせる。

『俺の勝手で連れてきたんだけど、しばらく一緒に生活するのに隠し事するの？』

意地悪な事を言っている自覚はあるが、どうしても気になるから正論ぶって詰め寄る。