黒色くんと八色の話。２【ﾚﾝﾒｸﾞﾛ】 (ページ17)

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◆Raul ページ17

阿部ちゃんの家に向かう岩本くんの車に乗せてもらったけど
なんだかずっと眉間に皺を寄せて不機嫌な顔。

気になるから理由をそれとなく聞くけど

岩「まぁ、あとで分かるよ。」

とはぐらかされる。

マンションの下まで迎えに来ていた阿部ちゃんにカードキーを借りてハイテクな建物を進んでいく。

ご機嫌で入った阿部ちゃんの家には知らない女性が居た。

岩「この子はAさん。」

紹介されたのは聞き馴染みのある名前。

もしかして…と思った俺の予想は当たっていた。

でも何でめめの彼女が阿部ちゃんの家に？

お互いに軽く自己紹介をして、4人でソファに腰をかける。

ただならぬ緊張感にここに居ていいのかと不安になる。

岩「とりあえずこれからの事なんだけど、目黒にはAさんのいる所は内緒の方向で。これはメンバー全員で徹底させるから安心して。」

岩本くんの言葉に驚きすぎて一気に鳥肌が立つ。

でも驚いているのは俺だけのようで、目の前に座る2人は静かに話を聞いている。