黒色くんと八色の話。２【ﾚﾝﾒｸﾞﾛ】 (ページ14)

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阿「照が帰るときに買い物行こう？冷蔵庫何も入ってないや。」

『あ、私行きますよ。一緒に居るの見られたら…』

阿「大丈夫大丈夫。ちゃんと変装するから。」

ヘラッと笑ってリビングに戻る亮平くんの背中を追いかける。

はいそうですか、と言える話じゃない。

蓮と付き合ってるのをバレないように、どれだけ必死に生活してきたか。

デートだってほとんどしてこなかった。

『バレたらどうするんですか。』

阿「そーんな怖い顔しないの！笑って？」

私と目線が合うようにかがんで両手でほっぺを包み、コテンと首を傾げる亮平くん。

あざといと言われている理由が分かる気がする。

『絶対に隣に並ばないって約束してくれるなら…』

阿「はーい。」

少し不満げな返事。

それから20分くらいひたすらクイズを出され続けた。

なんと全問正解してしまった私は亮平くんにライバル認定されたらしく、

阿「絶対正解できないようなクイズ考える！」

と意気込んでいた。