卑しき狗は笑わない 肆

そろそろ終わらせないとまじでやばい気がしている、あ、特別編ですお ページ26

「まァ、待ち給えよ」



声がして肩を叩かれた。



『ん？…………アレ？』


後ろを振り返るとニコニコと笑みを浮かべた
太宰たちがいた。





「な！？ほぼ無傷………弟たちがこんなに早く負けるなんて……」


男が驚きながら後ずさる。



「いや、みんな弱かったからね？」




太宰が呆れたように言った。


弱かった？




『一応聞くが、どうやって勝ってきた』



芥川の答え
「戦おうと走りながら場所を移してる途中にG(カサカサ動く弁当屋の敵)が出て
女装系の敵が悲鳴を上げた故、
鼓膜が切れそうになった。
それから黙れと殴ってきた」





『戦ってないではないか！ていうか
女装系ってあいつ男だったのか！？』




「グッ！」『はぁ……もはや可哀想だ』



梶井の答え
「檸檬爆弾を渡したら興味深いって言われたので死について意見を聞いてから爆発させてきた((ニコッ」



『お前もか。その笑顔止めろ』


「酷くないですか！？」



中原の答え
「野球してバットが折れたから逃げてきた」




『逃げてきたってことは…………』




「安心しろ、紅葉さんが足掛けしたら躓いて動かなくなった」




『防御力低っ！！！』



太宰の答え
「犬よりかは猫が好きだって言ったら
見逃してくれた」




「エェ！？！？一松の奴、その癖止めろってあれほど言っただろォ」



『なんだかマフィアっぽくないな』




紅葉さんの答え

「カッコつけてあの高いところから飛び降りて、アシクビヲクジキマシター！
って叫びおったから包帯置いてきたぞぇ」




「姐さんでしたか。私の腕の包帯の一部を巻き取っていたのは」




『違いがわからないのだが』


「彼奴、全体に包帯、四重に巻いてるらしいぜ」



『冬はいいが夏は辛いな』



「その時は二重にしてる」



「『いや、それでもダメだろ』」




「っ、弟たちよ。お前たちのことは忘れないぞ」






赤い奴が手に持っていたスイッチを押すと

ビービーと音が鳴り始めた。





『何だ！？』




「フッフッフッ、ここはもうじき爆発する！
この部屋もろともなァ！」


部屋の扉に紅葉さんが手をかけるも
ガチャガチャという音ばかりで開く気配はしない。




「フッ、俺を無視した罰を受けろ！」






窓にもシャッターがされ、
逃げ道は閉ざされた。




でもひとつ思った。




「お前はどう出るんだ？」





「あ」



此処に馬鹿がいた。

松野ファミリーとの戦い 特別編:終→←〃

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