卑しき狗は笑わない 肆

〃 ページ25

！！！ 注意 ！！！

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後ろから放たれる殺気
振り返ってはいけない、そう思っても体は後ろを振り返る。


赤い奴が座りながら両手の上な顎を置き
私を見ている。



その上にあるのはモニター




そのモニターに映し出されたのは5人
女の人が一人、男の人が四人


その人達は、間違いなく




『紅葉さん、芥川、梶井、太宰、中原』



なんで、みんなが




「君が悪いんだよ？俺たちの仲間になってくれないっていうんだもん。
それなら大切な人が消えて誰もいなくなれば、
君は俺たちのものになってくれるよね？」



『くっ、こんな事をして馬鹿げている！』



その言葉に男は反応し、むすっとした顔になった。そして耳元についている通信機で
誰かと連絡を取った。




「一松、お願い」



《ザザ、了解、ザザザ》



するとモニターに顔の見えない猫背の男が出てきた。

その男は中原の口に張り付けられたガムテープを乱暴に剥がした。




「お、おい！何が起こって！！！」



「先ずはどうしようか」



ブツブツと話すその男もまた狂っていた。



「どうでもいいから早くやっちゃって」


《了解、兄さん》



男は中原の足に大型ナイフを振りかざす。





血しぶきが飛ぶ
中原の叫びが聞こえる
高々と笑う男の声
それをニタニタと見ている赤い男



動けない、私




『や、めろ』



『やめてくれ』



耳を塞ぎ
目を塞ぎ
全てを無にして、塞ごうとしても
どうしても入ってくるその声




『お願いだ』



これ以上



『これ以上、大切な物を消さないでくれ』




赤い男は口角を一瞬あげた。
画面の奴も笑った。


許さない、ゆるさない、ユルサナイ


ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ




みんな、みンな、ミンナ
殺 ス
こ ろ す


コ…………ロ……ス



『ナカマ、キズツケル、ユルサナイ』




異能力__________斬灯__________















「まァ、待ち給えよ」






誰かが私の肩を掴んだ。

そろそろ終わらせないとまじでやばい気がしている、あ、特別編ですお→←〃

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此処の夢主、夜闇ちゃん

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