卑しき狗は笑わない 参

玖拾壱 体目（91体目） ページ16

〜中原 視点〜



準備が終わったと太宰から連絡がきて
入り口で待っていた。





「ゴメンね。時間がかかっちゃった」



「早く行くぞ」



太宰の後ろから芥川が咳をしながら歩いてきた。



「やつがれも行きます」



「龍は此処にいろ」




「首領が連れて行けって」




首領の命か。
人数は多い方がいいからな。



「行くぞ！」



ーーー
ーー
ー



此処からだと距離が遠いらしく、
俺の車で行くことになった



「ほら、早く乗れ」



「ねぇ中也」



「なんだ」



「運転していい？」



「「えっ？」」



〜其れから数分後〜


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」



「やめ、だざ、いさん！運転！！」



「初めての運転だからイマイチ感覚つかめないや。けど、楽しいからいいやーー！！！」




「俺の車だぞ！！！」



「ウプッ、酔った」




「待て、龍！止めろーー！！！」




「あははははっwwwwww！！！！」



其れからなんだかんだで、ギルドについた。




「いやー、楽しかった」




「楽しかったじゃねぇ！こっちは死にそうだわ！！！」



「チーン」




「龍なんて殆ど意識ねぇし！！」



「中也、そんなに大声だと」




前から10人くらいの下っ端が走ってくる。



「ほら、見つかった」




「お前のせいだろ！」



太宰が鞄から銃を出す。
俺も構える。
芥川はフラフラしながら羅生門をだしてる



・・・大丈夫か、こいつら



いろいろ心配だが、今はAの救出だ




下っ端は軽く捻り潰し、
ボスの部屋に走った。





ーーー
ーー
ー





「羅生門・叢！！！」



太宰と俺を先頭とし、芥川が援護に回る。

気のせいか？芥川の能力が引き出されている気が・・・




「随分と派手にやったね」





そんな声とともに、俺たちに禍々しい殺気があてられる。




フ「君たちがマフィアのお仲間さんだね」



こいつがボスだと俺たちは察した。





フ「私はフィッツジェラルド。此処の団長だ」





中「Aはどこだ」





フ「其れは言えないね。彼女には私達の仲間になってもらうから」




芥「ならお前を倒し、聞き出す」




フ「やってみた前よ」




あいつが空中に金をばらまく。




フ「五億だ」




そういったと思うと、奴の顔に黄色い線が入り、雰囲気が変わる。




フ「さぁ、戦闘開始(バトルスタート)だ」

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