26 アフレコ2 ページ30
「はじまりますのでキャストの方お願いします」
そう言われマイクの前に立つ
台本を片手にセリフを感情込めて言う
「……？！」
そこには｢家出の女の子｣と役が書いてあった
うそ、これ私なんじゃ
アフレコブースにいる神谷さんを見る
顔を台本で覆っていた
これも神谷さんの差金かな
梶さん「君、どこの子？」
私(役の子)は主人公(神谷さん、小野さん、下野さん
梶さん)のアジトの前に座っている
小野さん「どうしてこんなところに、ここは危険区域だぞ」
A「わからないの…私は…なぜ生まれてきたのか」
目が虚ろな私…の役の子
下野さん「おい、質問の答えになってないぞ」
神谷さん「そんなに急かしてあげないでよ、何か事情があるみたいだし」
A「っ！…私はどうしたらいいの？！」
私の役の女のコが立ち上がる
と、同時に私の中の何かが吹っ切れたようだった
A「親？！小さい頃に父親は出ていったし、母親なんて、もう、あなたは必要ない！なんて、」
この言葉、自分が住んでたとこのお義母さんが言っているように聞こえて涙が頬を伝った
自分は必要ない、ここにいるのでも邪魔だと今でも言われてるような気分だった
A「もう！こんな世界……こんな世界、
消えちゃえばいいのに…」
泣いている私をみた監督さんは止めるか悩んでいた時
神谷さんのセリフだった
神谷さん「ほんとにそう思ってる？」
A「え…」
神谷さん「君はこの世界がほんとに消えてしまえばって思ってるの？」
やっぱり声優さんの声は生で聞くとすごいな
かっこいい…聞いて初めて思った言葉
神谷さん「この世は一人一人の運命で進んでいる。君はたまたま運命悪く生まれてきた。」
神谷さんの言葉一つ一つがこころに刺さっていく
神谷さん「そしてこのまま1人だと悪い方に行ったままだね」
A「そんなこと知ってます。行く場がなくただ単に歩いていては足もくたびれてしまいます。はぁ、休憩もさせてください」
梶さん「休憩はいいけどこんな所にいても何もならないよ」
小野さん「ここは悪い人たちがいっぱいいるし、危ないよ」
A「私そんな子供じゃないです」
こんなこと、昨日も言われたな
「一旦切りまーす」
みなさん一斉に脱力
「「「「はぁぁぁ！」」」」
「か、か、神谷さん、私めちゃめちゃキレて…」
「大丈夫、感情が出やすいのは声優にとっていい事だよ？」
そういって私の頭に神谷さんの大きな手が置かれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーき2(プロフ) - みなみさん» ネタを色々…ありがうございます！！みなみさんのおかげでお話が早く更新できそうです！！みなみさんのネタありがたくいただきますね！！ (2017年5月2日 18時) (
レス) id: 25eb872a43 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 面白いです。お話のネタ、主ちゃんがDGSに出る・神谷さんのLIVEに登場・転んで事故キス・風邪で寝込む・主ちゃんの性格が誰かに似てくる とかどうですか? (2017年5月2日 16時) (レス) id: 14485279c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - 見てくださっているみなさん！ありがとうございます！更新は停止しております進路が決まり次第また更新しますね！あと少し！お待ちくださいまし!!! (2017年2月11日 10時) (レス) id: bd2a2f70e6 (このIDを非表示/違反報告)
かぶとむし - 面白いです！更新待ってます！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 12ec1b5fcc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーき x他1人 | 作成日時：2016年9月21日 18時
