day24 ページ22
露「…昨日から様子が変だったけど、その様子じゃ君にとって不幸なことが起きたのかな?」
横に座っていたイヴァンが話しかけてくる
俺はこいつの視線を横目に感じながら、遠くを見つめる
英「なぁイヴァン…命ってなんなんだろうな」
露「…それって哲学的に答えるべきなのかな?ふふ…うそうそ!僕なりに答えてあげるよ。」
そういうとイヴァンが俺の頰を両手でやんわりと包み、優しく自分の方へと俺の顔を向ける。
露「死ぬ時が来たらそれが運命なんだろうっていう偏屈な子がいるけど僕はそう思わないな。…命って、がんばって、もがいて、自分の運命に抗って初めて輝けるんだと思う。」
英「………」
露「君は一昨日の禁じられた森でのことで泣いてるんでしょ?…それぐらい僕にはわかる。…まぁ、一体誰の命が散ったかなんて、僕には関係ないよ?だって知らない子なんだもん。…でも、君は違う、その子のことで悲しみやつらさで頭がいっぱいで、他の事が頭に入ってこないんでしょ?」
英「…あぁ、なんであの時あいつらの事を置いて行ったんだろうって、その事だけが頭の中で渦巻いてる。」
やっぱりその事を考えると胸に突き刺さるものがある。少し潤んだ俺の目を見て、イヴァンは少しため息をついた。
露「…ねぇその子達は苦しそうだった?痛がってた?悲しくて泣いてた?」
英「…いや、笑ってた。ただ俺の無事がわかっただけで」
露「…それがきっと答えだよ。その子たちのね。
抗ってもがいた結果、かけがえのない君の命を救えた事が嬉しかったんだよ。それが代償だとしてもね。…まぁ、そんな感じの子は他にもいるんだけど」
最後の言葉を言ったイヴァンはAの方を見た。
英「…ありがとうイヴァン。少し落ち着いた。今は他のことを考えられそうだ。」
露「うふふ!あ!君におまじないをかけてあげるよ」
そういうとイヴァンのアメジストのような瞳が近づいてくる
英「えっ!?…な」
思わずめを瞑ると、額にコツンと何かが当たる感触がした。
露「…よくこれを姉さんとナターリヤとするんだー!…アーサー君に幸せが訪れますように!」
そう言うと、サッと俺から退いてどこかへ言ってしまった。
英「……本当にありがとう」
今日は素直に礼を言える。
…これもイヴァンのおかげか?
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハルバード(プロフ) - いちごフラペチーノさん感想を書いていただいてありがとうございます!そう言っていただけると、書いて良かったと心から思います!これからもよろしくお願いしますね!! (2017年9月2日 11時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ - 泣けます。一人で部屋のなかで泣いていました。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
ハルバード(プロフ) - すいません!!!私の不注意でした!!すぐにオリジナルフラグを外しました! (2017年6月25日 14時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
てく - 違反になりますので、オリジナルフラグを外していただけませんか? 作品作成のルール・注意点・ガイドラインにも載っていますのでおめ通しください (2017年6月24日 15時) (レス) id: dbfc4f8321 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハルバード | 作成日時:2017年6月22日 18時