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「これ程までのヒートは初めてだ……持っていかれる…」


唇を噛み締めて苦しげに息を吐く男の人を見て、さらに俺は溶けそうになる。


『ふぁ…嫌だ…して…ダメ……僕を……んっ…』



嫌だ。お願い。ダメだ。望んでるくせに。

もう飲み込むこともできない涎が口を伝う。




『僕を…ぁん……おか、して…ぐちゃ、ぐちゃにして…?んぁ!んぅ……はぁ…』



言うはずのなかった言葉が勝手に僕の口から飛び出す。

男の人は僕を強く抱きしめ荒々しいキスをした。次第にそれは深くなって。


「…誘ったきみがいけない…」



と熱に浮かされたギラつく瞳で僕に囁いた。


『おい、し……は、ぁ…お腹が…ぁ、ん…キュゥ…ってなるぅ…欲しい……欲しいの……』


男の人は強く歯を噛みしめている。
余裕のなさそうな顔に、僕の熱はさらに煽られる。


腰を支えていた腕はやがて、下に向かう。
ズボンの上からするりと触られたそこは、はしたなく僕の意思を無視してヒクついた。


僕は多分ぐちゃぐちゃな顔をしているだろう。
それでも…欲しい……甘く深いものを…この人から…


何が?…言わなくてもわかってるくせに。これでいいの?…これが本能。Ωの役割だよ。


頭の中で自問自答する。


「…赤井だ。『ん…』赤井 秀一。呼んでくれないか。」


赤井……秀一……


『…あ、かい、さ…?…んぁ…んむ…おか、しく…な…あつ、い……ふぁ!…んぁ……』



本能が僕に囁く。

この人と繫れと。

体の奥が疼く。

赤井さんとの子を残せと。

脳が本能に従おうとする。

僕はそれでもいいと思った。



『うぁ……これ、が…ヒート……?…頭が、は、ぁん…おか、しくな…んっ!』



生理的な涙を流し、口からは涎が流れる。
赤井さんが僕の体に触れるたび、そこから熱が広がり、甘い声が出る。



赤「…っ!チッ……この続きは次会った時だな…」



『ぇ?……っ!!…あ、かいさ…』



赤井さんの突然の言葉に僕は訳がわからないまま、強制ブラックアウトした。

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ふ。ー(プロフ) - 孤月さんありがとうございます!!α了解しました!番の方はまたアンケート取りたいと思ってるので、その時に投票お願いします!! (2018年8月25日 15時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
孤月 - 降谷さんがαで、主人公と番とか… (2018年8月25日 0時) (レス) id: 5299f2ee2b (このIDを非表示/違反報告)
ふ。ー(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直しました。今後もよろしくお願いいたします。 (2018年8月23日 17時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぺいんと(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいております。46が抜けています。上からになってしまいすみません。 (2018年8月23日 3時) (レス) id: 81ffb0b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ふ。ー(プロフ) - 朔さんありがとうございます!αですね!了解しました! (2018年8月14日 14時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふ。ー | 作成日時:2018年8月7日 13時

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