αに囲まれ過ぎている件について。【バースネタ】【男主】

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…時は過ぎ、今は初夏。

地味に暑い熱と日差しがジリジリと横にいる奴の肌を焼いていく。


コ「あーー……あちぃ……」


『ほんとな。やってらんないよ。で、僕を呼んだ理由は？』


今は公園。いつものようにフードを被り、最低限の露出度で新一の横にいる。


コ「あぁ……愚痴を聞いて欲しいのと、おめぇを誘いにきたんだよ。」


頬杖をついて僕を見る新一は本当に暑そうで、手から顔がズルズルとたまに落ちている。


『えーー…お前と一緒に行動すると、事件が起きるから嫌なんだよ…お前って事件ホイホイだろ？』


コ「人をゴ◯ブリホイホイみたいに言うんじゃねぇよ。とにかく、愚痴は聞いてもらうぞ…」


その愚痴はこうだった


・転入した帝丹小で、何故か少年探偵団に無理やり加入されられた。

・探偵団で幽霊屋敷探索したら、時効成立前の殺人犯に出会った。

・博士と探偵団でロッジに行ったら変な暗号と白骨死体があって強盗犯に出会った。

・突然自分の母親を名乗る奴が来て、「誰だこいつ！？」と思って逃げてたら、マジの母親(有希子さん)だった。

・小五郎さんに依頼が来て、事件を解いたら、蘭にばれそうになった。

・新幹線で依頼先に行こうとしたらジンに出会ってもう少しで爆発事故起こすところだった。

・僕達の恩師のウェディングに言ったら、その先生毒殺されそうになった。

・なんかよく分からない関西弁の奴がきたと思ったらそいつも高校生探偵だった。しかも、そいつが事件で勝負とか言って来やがった。俺風邪引いてんのに……とか思ってたら、酒飲まされて気づいたら元に戻ってたと思ったらまた縮んだ。

・で、またそいつがホームズのツアーにきて、結局バレた。



とか、なんたらかんたら言ってるけどさ……


『本当お前…』


思わず手で顔を覆った。


コ「仕方ねぇだろ…事件が俺を呼んでんだから。『格好良くないからね。』お前俺がこの姿になってから冷たくね！？」


『そんなことないよ。…お前が生きてて嬉しいと思ってる。ただ冷たくしてるのは、蘭の分ね。…お前が見てないところで、悲しんでるのは分かってるだろ？』


コ「…分かってるよ。」


悔しげに眉間にしわを寄せる新一を見て、
まぁ、そう思ってるならいっかと少しだけ許した。


『なら、いいんじゃない？…二つ目の僕を誘いにきたって言うのは？』



コ「それはだな…一緒に月影島に行かねぇか？何故かお前を誘った方がいい気がして…」




…月影島…ね……

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