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『そっか…ほんと迷惑かけてばかりだ…』
自分が不甲斐なさすぎて呆れる。
おもわずシーツをしわくちゃになるまで握りしめた。
景「…なんども言うけど、俺は謝って欲しいわけじゃない。そんなことより、Aが自分の体を労わらないことに怒ってるんだ。」
力が入る手に景光さんの手が重なる。
景「お前には親友がいるんだろ?じゃあその人たちのために生きねぇと。その親友とお前の母親も怒るんじゃないかな?」
…お母さん……
『…そうだね。…景光さんに言ったことと矛盾してるね「だろ?」ふふっ!』
…景光さんっていいお兄さんになりそう。
景「で、今萩原は松田につきっきり。明美さんは…」
景光さんが言葉を続けようとしたが、ドアを開ける音に邪魔された。
明「Aくんっ!大丈夫!?「…ほらな?こんな感じだ」えぇー何?ヒロ君私の悪口言ってたの?」
景「言ってない言ってない!そんなこと言ったら、ライに何されるか……」
その瞬間明美さんの顔がくしゃりと歪んだ
明「…大君ね、ヒロ君が死んだって言われたすぐ後に組織から抜けたの。…ほんと一言ぐらい言ってくれたらいいのに……」
下を見つめる明美さんは、どこか悲壮感が漂っていて無意識に頰に手を当ててしまった
『…あっ!ごめんなさい…』
明「…ふふふ…心配してくれるのね?ありがとう…!おかげで元気でたわ!」
…こんな人の良さが前面に出てる明美さんをふった大君さんはどうかしてると思う。
景「明美さんは元気が取り柄だもんね「何?その元気だけしか取り柄がないみたいな言い方!」ちょ!誤解!誤解だ!」
んー…兄弟か何かかな?兄弟喧嘩なら外でやって欲しいんだけど…
景「っと!そろそろお暇するね。…暫くは明美さんと一緒に暮らしてるから。」
明「不本意だけどね?「泣くよ?」よしよししてあげようねー」
明美さん挑発するの上手いな……プロか。
扉の前でギャイギャイ言ってる2人を見てると、自然と頰は緩むが、この喧騒がなくなるのが嫌で気持ち的にはどんどん下がっていく。
『兄弟喧嘩なら外でしてください。「「兄弟じゃない!!」」ほんとですか?…あと…また来てくれる?』
少し口から紡ぐ言葉が震えた。
そんな僕を見て2人は顔を見合わせたあと
景・明「「もちろん!!」」
と最高の笑顔で返してくれた。
それから目立つ場所は危険なはずの景光さんと明美さんは、毎日のように僕の元を訪ねてくれた。
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ふ。ー(プロフ) - 孤月さんありがとうございます!!α了解しました!番の方はまたアンケート取りたいと思ってるので、その時に投票お願いします!! (2018年8月25日 15時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
孤月 - 降谷さんがαで、主人公と番とか… (2018年8月25日 0時) (レス) id: 5299f2ee2b (このIDを非表示/違反報告)
ふ。ー(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直しました。今後もよろしくお願いいたします。 (2018年8月23日 17時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぺいんと(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいております。46が抜けています。上からになってしまいすみません。 (2018年8月23日 3時) (レス) id: 81ffb0b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ふ。ー(プロフ) - 朔さんありがとうございます!αですね!了解しました! (2018年8月14日 14時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ。ー | 作成日時:2018年8月7日 13時