αに囲まれ過ぎている件について。【バースネタ】【男主】

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蘭「昨日はごめんね！！」


『…全然大丈夫。気にしなくていいよ』


園「で、Aからみてそのガキンチョどうだった？」


園子は腰に手をあて、僕を覗き込む。


『…小生意気で可愛いんじゃない？』


園「あー…それは無理だわ。私生意気なガキは嫌いなのよねー。」


嘘つけ。子供好きなくせに。
その嘘は蘭も見抜いているようで、クスクスと笑っている。


ふと、スマホが震える感触がする。


『…？…あ。』


何かと思って見てみると、萩原さんからだった。

…今日会えないか？って、いや、昨日会ったばっかじゃん。あんた松田さんに愛想つかれるよ？…あ、松田さんも一緒か。


蘭「誰？その人？」


『…昔の知り合い。ちょっと色々あってね』


その言葉に園子が何か閃いたらしくさらに覗き込んできた。


園「まさか女じゃないでしょうね！！」


『…ないね。「知ってた。」じゃあ言うなよ…』


ニヒヒッと笑う園子はいつも通りお調子者で、僕のテンションを上げてくれる。


蘭「新一もそうだったけど、Aも人誑しの力持ってるよね！」


園「ほんとそれ！！新一君の場合事件の時に発揮されるけど、Aは人助けの時だよねー」


『…さりげなく新一貶されてる。』


あとで、メールしておこう。



__________



『…お待たせしました。』


萩「いや！全然待ってないよ！」


僕が走って行くと、学校お疲れ様と労いの言葉をかけてくれたので、僕も労いの言葉をかけ返す。


松「…ほら、行くぞ。」


松田さんが急かして、先々進もうとしてるけど……いや、どこに行くの？


萩「あー…それはね？…事情聴取だよ。」


悪友のね…と言いながら悪い顔をした萩原さんと松田さんをみて、まだ見ぬ悪友さんに合掌した。





…で、着いたのは見知った場所。


『？あれ？ここって景光さんの家ですよね？』


萩「そうだよ。」


なんだ、景光さんだったのか…ん？なんで景光さんが事情聴取されるんだ？


僕の疑問はインターホンを押した後、ドアを開けた景光さんの松田さんたちを見た表情によって解決した。


景「なんで…！？」


萩「はい！事情聴取しまーす！」


松「ドンドンパフパフ！！」


半開きだったドアを無理矢理開けた2人は、景光さんにアッパーを食らわせ、中に引きずっていった。


……側から見れば、ただの傷害事件だなぁ…しかも、松田さんの煽り方が雑い。


僕は遠い目をしながら、続いて中に入り、ドアを閉めた。

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