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『は?えっ?ちょっ』
…小さいけど、どうみても新一だ。
匂いだって、大きかった頃と変わらない…いや、少し変わったかな?でも、大々的には変わっていない。
僕の明らかな同様に、小五郎さんと蘭の視線を浴びる。僕の目線の先にいる新一は人差し指を立てて
コ「シーっ!!!シーっ!!!」
と必死に真実を伝えるなとジェスチャーで訴えかけた
…何か事情があるんだろう。誰にも伝えられない事情が。
『あ、いや…凄く小さい頃の新一そっくりで…』
咄嗟に言い訳をしたが…納得してもらえたようだ。
蘭「A紹介するわね!この子がコナン君!顔がそっくりなのは親戚だからだって!で、この子は橘 A!私の大親友よ!」
『へぇー…よろしくね?僕、コナン君と話したいんだけどいいかな?』
コ「ぼ、僕もAお兄ちゃんとお話ししたいなー…」
新一をジロリと睨む。
…お前何してんだよ。絶対説明して貰うからな。
という威圧を込めて。
僕の静かな怒りは新一に届いたらしく、冷や汗をダラダラ流しながら、首を縦にブンブン振っている。
『ちょっとポアロで話さない?』
コ「う、うん!!僕ポアロに行ってみたかったんだー!」
蘭「そうなの?じゃあA、コナン君のことよろしくね?」
『うん。』
僕は新一の手をギッチギチに握りしめながら、蘭の家を出た。
__________
『はーい。第一回馬鹿やらかした新一君の言い訳大会ー。』
静かな店内に僕の拍手が小さくこだまする。
コ「ばっ!やめろよ!ってか、大体なんでオメェ俺が新一だって分かったんだよ…」
『お前の匂いだよ。人の匂いって、絶対同じじゃないんだ。まぁ、お前の匂い多少変わったけどね。…いつもの透き通るようなミントの匂いにちょっと薬品の匂いが混じってる。』
コ「へぇー…俺ってミントみてぇな匂いがすんだな。」
新一は自分の腕をクンクンと嗅いでいる
『…あーあ。結構お前の匂い好きだったのになぁ…あんまり好きじゃない臭いが漂う学校の中に新一がいると、新一の匂いでリセットされるんだよ。』
コ「へぇ…ちなみに蘭と園子は?」
『蘭はザ・お母さんみたいな肉じゃがの匂い。園子は…んー…なんて言ったらいいのかな?高貴な匂い?でもちょっと、10円ガムみたいな懐かしい匂いがする。』
コ「ふーん…どんな匂いかすっげぇ気になる」
頬杖をつきながら僕の顔を見る新一を見て、
…調香師になるか……
と密かに将来の進路先を決めた
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ふ。ー(プロフ) - 孤月さんありがとうございます!!α了解しました!番の方はまたアンケート取りたいと思ってるので、その時に投票お願いします!! (2018年8月25日 15時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
孤月 - 降谷さんがαで、主人公と番とか… (2018年8月25日 0時) (レス) id: 5299f2ee2b (このIDを非表示/違反報告)
ふ。ー(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直しました。今後もよろしくお願いいたします。 (2018年8月23日 17時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぺいんと(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいております。46が抜けています。上からになってしまいすみません。 (2018年8月23日 3時) (レス) id: 81ffb0b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ふ。ー(プロフ) - 朔さんありがとうございます!αですね!了解しました! (2018年8月14日 14時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ。ー | 作成日時:2018年8月7日 13時