冷酷な雪女郎【ＦＦ】 No.3 (ページ22)

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貴(やばいな…なんとかカバーしなくては)

貴「すまない……少々係員が手を向いていたようだ…本当にすまなかった。

　あとでしっかりと言っておく……それは私が預かっておこう…」

円「ああ、うん…別に誰も怪我してないからいいよ！！」

　その時鬼道は天井を見ていた。

　全員が整列し…審判が前に並んで入場しようとしている。

貴(もう少し……もう少しだ。)

鬼(どこだ……どこに？)

　そして帝国スタジアムに入場した。

角間「雷門…帝国の入場です！！」

鬼(いったいどこだ？総帥はどこに仕掛けた？いつもと同じ……

　いや…総帥の性格を考えれば…これは総帥と俺の試合…総帥のゲームメイクを考えるんだ。)

　影山の言った言葉がよみがえる。

影『天に唾しても自分にかかるだけだ。』

鬼「まさか！！」

貴(チッ…気づいたか…だが証拠は私が握っている。)

　一方鬼瓦とその部下たち…

刑事１「比べて見ましたがスタジアムの構造にも変化はないようです。」

鬼瓦「くッ…もう試合が始まるというのに手がかりなしか…そっちは？！？」

刑事2「最新の暗号解読プログラムで頑張っていますが…………や、やりました！！

　アクセスできました。」

鬼瓦「よしッ！！影山に関するデータを探せ！！」

　ピィ―――ピィ――――…

刑事2「大変です！！データが消えていきます！！」

鬼瓦「何？！」

刑事2「他人がアクセスすると…消去されるプログラムが仕掛けられていたようです。」

鬼瓦「ひとつでもいい残せ！！」

刑事2「無理です！！一切操作できません。…………………くッ…消えてしまいました。」

　最後にあったプロジェクトＺというのが気になる。

鬼瓦「プロジェクトＺ！！」

　そして三人目の刑事が車の中に入ってきた。

刑事３「鬼瓦さん…伝言が…」

鬼瓦「なんだ？」

刑事３「円堂という少年からボールを天井に蹴ったらボルトが落ちてきたそうです。

　そんなものが落ちてくるのは変だと…」

鬼瓦「ボルト……工事関係者だ！！スタジアムの工事関係者を大至急洗うんだ！！
　
　そのボルトはどうした！！！！！！」

刑事３「分かりません……渡されていません。」

鬼瓦「分かりませんじゃないだろ！！」