鬼ごっこ 03 ページ40
「もし、私がこう出るなってライダーくんが予想するなって予想してたらどうする？」
私は体制を低くし、くるりと前転して上手く攻撃を躱した
「…チッ」
もう行くしかない
残り1分。
私は一気にライダーくんの元へダッシュした。
このまま進めば、スコープのついたチャージャーは私の姿を捉えにくくなるはず…！
ラスト40秒、まだ少し遠い距離の攻撃をかわしながら走る。
よし、行ける！
しかし、その考えは甘かった
「バーカ、二度同じ手に引っかかるかよ」
ライダーくんはチャージャーを下に置き、私の方へ一直線に駆けてきた。咄嗟なことで反応ができなくなり、一瞬足を止めてしまう。そこに隙が生じた。
一気に詰められた距離から私の持つローラーを奪われ、そのまま私は強く押されて地面に倒れこむ
すかさず馬乗りにされ、勢いよくローラーを突きつけられるが、インクの付いていない部分を掴み、なんとか制する
「く、強くなったね……っ」
「離せ…っ…」
「言われて離す……馬鹿は居ない……っ」
残り20秒、最後だと言わんばかりにローラーに身体を乗せようと少し腰を浮かせたライダーくん。それが間違いだ！
私はローラーを掴む力を緩め、足を障害物へ引っ掛けてライダーくんの足下をくぐるようにして抜け出す。
残り5秒
勢いよく振り返ったライダーくんに、私は両腕の自由を奪うように抱きつく。そのまま''私側''に引っ張って倒れる
てっきり後ろに押されると思い、踏ん張りを入れてたライダーくんは、私と一緒に地面に倒れこむ
残り…………0
「………」
「……」
「ふふ、あっはは………」
「チッ……この勝負なら勝てると思ってたが……」
「勝ってくれ、とは言ったけど、やっぱりまだまだだね」
「うるせ」
そのまま私たちは笑い合い、しばらく横になって星空を眺めた
「ワカメどんな感じ？」
「使いやすい。スプリンクラーとメガホンレーザーがついてる」
「ガチマッチで強そうだね」
「ああ」
そういうとだんまりになってしまった
「星綺麗」
「……そうだな」
「……」
私は夜空に向かって思い切り、手を伸ばす
「…………何してる？」
「いや、星届かないかなって………」
「………」
ツッコむのも馬鹿らしいと感じたのか、また黙ってしまったライダーくん
「…………ライダーくん、S4超えられるといいね」
「…………そうだな」
「私も、超えられるといいね」
「超える」
「あはは、楽しみにしてる」
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ナッツ - やばい...すき...ライダーに惚れた...いけめそ過ぎだろがァァ夢主ちゃんになりてぇ...!!! (2018年8月1日 16時) (
レス) id: 95021152e7 (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - ありがとうございますううう、続編公開したのでよろしくお願いします！ (2017年7月4日 23時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
おみ - はじめまして！めっちゃおもしろいです...！そしてライダーくんとても良い＼(^-^)／応援してます！ (2017年7月2日 0時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - うわぁぁぁうれすぃいいい続編下書き中なんで今後ともどうぞよろしくお願い致しますうう (2017年6月26日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - やっぱり面白いですこの小説！ニヤニヤするところもあってどんどん次に進んじゃいます（笑） (2017年6月26日 0時) (レス) id: fb1135491b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年6月19日 0時
