感情 ページ16
ボロボロになった私達を見て、状況を悟ったアタリメさんは、冷静に、そして暖かく迎えてくれた。
気が緩んだ私はそのままへたり込み、意識を失ってしまった
ーー
「……………っ！」
目が覚めたのはそれから2時間後で、とりあえずシャワーを浴びることにした
キュ、とお湯を出し、敵インクを流して行く
「……………あ………！？」
左、足………？
バタン、とタオル一枚でお風呂場からでて、アタリメさんの元へ駆ける
「A！？どうし」
「あ、たりめさん………う、うう…」
私の左足は、傷口から赤黒く変色し、まるでタコの吸盤のようなものがたくさん現れていた
ーー
病気にかかった。
原因はタコツボックスとの戦闘の際に負った傷から入った菌によるものだ
なんとなく、さっきの戦闘でああなってしまった理由がわかった
私は今さっきまで、''タコ''に成りかけてたんだ
タコツボックスに押しつぶされた際、傷口から入り込んだ敵インクと、タコの僅かな細胞が、私の傷が治るにつれ、私の細胞と同化し、その部分からだんだんとイカの細胞への浸食が進んでいったのだ
攻撃が当たらなかったのも、当たらなかったのではなく、無意識に''当てたくなかった''からそうなるように身体が動いていたのだ。当然、タコになりかけた私の身体は仲間を殺そうなどとは思ってくれない
そして、無性にイライラとし、ライダーくんと行動したくないと思った理由も、ライダーくんがイカだったからだ。私たちに敵意を向けるタコゾネスを見て、その意識が刷り込まれ、ライダーくんへ強く当たってしまった。
しかし、もうそんな気分になる事はない
先ほどアタリメさんに、イカ状態のまま左足のタコになった部分を切り取ってもらい、なんとかこれ以上の浸食を防ぐことができた
が、
『やはり、傷跡は残るじゃろうな……暫くは歩くときに支障が出るかもしれん』
治るまで時間がかかる、らしい。
痛みはないが、違和感の残る左足をさすり、ぼーっとする頭でベッドに座っていたが、ライダーくんの様子を見ようと立ち上がった
ひょこひょこと歩き、コンコンとノックする
「Aか、ちょうどこっちの手当ても終わりそうじゃよ」
「ありがとうございます。あとは私にやらせてもらえませんか？」
「………うむ、任せようかの」
そういうとアタリメさんは部屋から出ていった
「…ライダーくん」
ごめんね
これしか言葉が浮かばないや
感情 02→←しゅうらい！タコゾネス~モズク農園でつかまえて~ 03
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ナッツ - やばい...すき...ライダーに惚れた...いけめそ過ぎだろがァァ夢主ちゃんになりてぇ...!!! (2018年8月1日 16時) (
レス) id: 95021152e7 (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - ありがとうございますううう、続編公開したのでよろしくお願いします！ (2017年7月4日 23時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
おみ - はじめまして！めっちゃおもしろいです...！そしてライダーくんとても良い＼(^-^)／応援してます！ (2017年7月2日 0時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - うわぁぁぁうれすぃいいい続編下書き中なんで今後ともどうぞよろしくお願い致しますうう (2017年6月26日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - やっぱり面白いですこの小説！ニヤニヤするところもあってどんどん次に進んじゃいます（笑） (2017年6月26日 0時) (レス) id: fb1135491b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年6月19日 0時
