お出かけ 08 ページ49
「ねえちょっと私が悪かったから、さっきのは謝るから」
「早くしろ、せっかく買った一日券を無駄にする気か」
「ふざけんな、他の乗れば無駄にはならないでしょ、これだけはやめようってば…！」
ひどい、ひどいぞライダーくん…
私はライダーくんに引っ張られ、『絶叫！お化け屋敷！』と書かれた看板の方へ向かっていた
「いーやーだー、やめてよー…！アーミーくんと怖い映画昨日見たから今日やばいんだって…！」
「お前………ならなおさら入るぞ」
「なんでだよ」
ゴゴゴゴゴとしばらく睨み合い、とうとう私はなんか脇に抱えられてお化け屋敷の入り口まで来てしまった
「はーなーせー！私は死にたくない！」
遊園地のテンションと行きたくない一心でキャラが崩れて来ているが、もうどうでもいい
「やめてって、やだ！怖いのやだ…！」
泣きそうになりながら訴えるが、スタッフのお姉さんはニコニコしながらふたり分のチケットを確認して、私に手を振って来た。あああ助けてくれ
「酷い……嫌だって言ってんのに……」
じわりと涙が浮かんでくると、さすがにライダーくんも罪悪感を感じたのか、小さく私に謝る
「昨日の映画怖かったんだってば……だからもうしばらくはお化けとか嫌なのに……」
降ろしてもらったところで、ライダーくんの腕にしがみつきながら座る
「怖かったら耳塞いでろよ」
「うん……」
唯一の救いは、勝手にマシンが進んでくれるということか
ーー
「あああ聞こえない、聞こえない…！」
お経を唱える音とか、女の人の声とかなんも聞こえないから
「てかそもそもの話！これ耳塞いでんのにこんなうるさいとか耳聞こえなくなるじゃん！やめてよ！」
恐怖を通り越して逆ギレしながら、ライダーくんに抱きつく
「…………いいなこれ」
「よくない！」
「そっちの話じゃねえよ」
あああああ''と言う機械音のような悲鳴が聞こえ、目をつぶって必死にライダーくんを掴む
「…………最高だ」
「ふざけんな！」
何が最高だ！
早く終わってくれ……！
ーー
「………」
「機嫌直せよ、あれは俺が悪かった」
「うん、全部ライダーくんが悪いよね」
あのあと、終わったら背中を叩いてくれ、とだけ言って耳をずっと塞いで目をつぶっていた
トントンと背中を叩かれてたので、目を開くと、血まみれの幽霊が目に入り、声にならない悲鳴が自分の口から上がり、終了した
「ほんっとに許さない」
「クク…」
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あべさん(プロフ) - ありがとうございます(´；ω；｀)！ (2017年7月5日 20時) (
レス) id: f974a3e7c6 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 続編...！ありがとうございます！！(。´Д⊂) (2017年7月5日 18時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - わんはーとさん» ありがとうございます(´；ω；｀)あいかわらずの下手くそ文章ですが、どうか完結までお付き合いください…！ (2017年7月5日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - わーい！続編だー！楽しみしてました！！じっくり読ませていただきますね！(*^^*) (2017年7月5日 0時) (レス) id: 245da36182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年7月4日 22時
