お出かけ 02 ページ43
メリーゴーランドから降りると、なぜだか少し上機嫌なライダーくん
「写真消しといてよ？」
「断る」
「ふざけんなよ。てか乗り物乗ってる途中に携帯いじっちゃいけないの知ってる？」
「知らねえな」
「………」
こいつ
「次行くぞ。コーヒーカップなんて言うなよ」
「分かってるよ、じゃあジェットコースター乗ろっか」
ジェットコースターなんて久しぶりだ。小さい頃はガンガン絶叫系に乗りまくっていたが、今、そのジェットコースターを見上げると、なかなかに迫力があり、少しだけ恐怖が出てくる
「よし、乗ろっか」
朝早くということで、人がおらず、並ぶことはなかった
ーー
「楽しかったねえ」
「微妙だな」
最初こそドキドキしていたが、案外怖くなかった。途中からはテンションも上がり、手を上げて楽しんだりもした。しかしライダーくんはもうちょっとスリルが欲しそうだ
「じゃああれは？バイキング」
「ああ」
大型のものと子供向け(？)の小さなものがあるが、とりあえず大きい方から乗ることにした
「90度くらいまで曲がるね」
下がる時すごいだろうなあ、と言いながら一番端の列に乗り込む
バイキングは両端、ジェットコースターなら1番後ろが楽しいのだ
ワクワクと待っていると、安全バーが降りて来た
「ぐっ、痛い痛い…！」
「………ってえ…」
安全バーがギチギチと音を立てて足に食い込む。柔らかいはずのクッションが、ただの拷問器具である
「そりゃああんな角度まで上がるからこのくらいが普通なのかな……やばい足痺れてきた」
しかし、この列が2人だけということもあって、さらに圧力がかかっている
するとついに、バイキングが動き出した
「お、おお……」
この、今から始まる、という強いようで強くない浮遊感が私は好きだ
「………」
グーン、グーンと勢いをつけてゆくが、まだ大したことはない
「わあ、見て。イカスツリー見えるよ」
私が指を指す方向に、ライダーくんも視線を向ける
「あはっ、はは……楽しい…」
怖いものは、特に何もしなくても疲れるのに、こういうのに乗るときは、何もしていないのに楽しくなるから不思議だ
「あっ、は……！凄いね……！」
「ああ、なかなかだな…！」
ビュオオ、と風が吹く。凄いスピードで下へ落ちるが、なぜか浮遊感はあまり感じない
「なんかテンション上がるなあ、ほんと」
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あべさん(プロフ) - ありがとうございます(´；ω；｀)！ (2017年7月5日 20時) (
レス) id: f974a3e7c6 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 続編...！ありがとうございます！！(。´Д⊂) (2017年7月5日 18時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - わんはーとさん» ありがとうございます(´；ω；｀)あいかわらずの下手くそ文章ですが、どうか完結までお付き合いください…！ (2017年7月5日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - わーい！続編だー！楽しみしてました！！じっくり読ませていただきますね！(*^^*) (2017年7月5日 0時) (レス) id: 245da36182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年7月4日 22時
