夜 03 ページ41
「………本当にここで寝んのかよ」
「嫌なら戻ろうか？」
「嫌とは言ってねえだろ」
「何、警戒云々の話？」
私はクロブチレトロを外しながら尋ねる
「分かってんならなんでんなこと言った」
「いや、明日一緒に起きたらいいんじゃないかなって」
「………」
はあ、とため息をつくライダーくん
「早く寝ようよ、早いんでしょ？明日」
ニヤリと笑ってやると、やっと勝てたような気がした
ーー
と、こうなったのはいいが
「……」
「……」
やっぱりやめておけば良かった
まるで今日のアーミーくんじゃないか
いくら普通に振る舞おうったってそんないきなりは無理な気がする
同じく隣で起きているであろうライダーくんの方をちらりと見ると
「……眠れないよね」
「眠らないな」
くっ、今回の勝負は引き分けか…！
何と戦っているのかは自分でもわからないが、なんとなく引き分けな気がした
するとライダーくんがモゾモゾと動いて、私の方へ近づく
「………」
ぎゅむ、とほっぺをつねられ、むっとする
「何」
「………いや」
ちょっとそろそろ痛いので、ペシペシと手を叩くと、ライダーくんが一言
「お前、今日の朝、俺の顔になんかしただろ」
「…………………」
ピキィ、とまるで全身が凍ったように動かなくなる
「な、なな………」
顔を真っ赤にして肯定してしまうと、なぜかライダーくんも顔を赤くする
「っ、やっぱりか……」
「え、ちなみに、何したとかは……」
「知ってる」
終わったぁぁぁ……
「こんなんで警戒云々言ったところで無駄か」
「……うう」
頭をぺしっと叩かれる。何も言い返せない
「寝るぞ」
「………」
するとぎゅっと抱きしめられたので、私も少し迷ってから同じようにする
寝てしまえばこの心臓の音も聞こえなくなるはずだ
ーー
腕の中で、静かに寝息を立てるそいつを見下ろす
「………」
優しく頭を撫で、俺も睡魔が襲って来たので目を瞑る
しかしそこで、自分のとある感情が湧き上がり、目を開ける
「……」
こいつは寝ている。俺だって同じことされたのだから、構わないだろう
俺は唇の真横に自らのそれを当てると、少しの後悔と恥ずかしさが襲って来たので、再び目を閉じ、眠ろうと努めた
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あべさん(プロフ) - ありがとうございます(´；ω；｀)！ (2017年7月5日 20時) (
レス) id: f974a3e7c6 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 続編...！ありがとうございます！！(。´Д⊂) (2017年7月5日 18時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - わんはーとさん» ありがとうございます(´；ω；｀)あいかわらずの下手くそ文章ですが、どうか完結までお付き合いください…！ (2017年7月5日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - わーい！続編だー！楽しみしてました！！じっくり読ませていただきますね！(*^^*) (2017年7月5日 0時) (レス) id: 245da36182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年7月4日 22時
