気晴らしでもしませんか 04 ページ33
何これ
〈バカデミー賞受賞作品！バリアマンの逆襲！〉
スペシャル延長に延長を積んだバリアマン、しかしスペシャルが溜まる前にキルされ結局バリアが使えない！バリアマンの敵、ダイオウイカを倒すため＿＿＿
ギャグ映画なのだろうか…
私はそっと手にしたパンフレットを戻す
するとアーミーくんがLLサイズのポップコーンと飲み物の乗ったトレーを抱え、チケットの入ったポケットを私に向ける
「さあ、行くぞ」
「大丈夫？」
とてもではないが、一人で食べきれる量なのだろうかと不安になる
「む？何がだ？」
「いや、いいんだけどさ…」
私はトレーを持つアーミーくんの代わりに、二人分のチケットを見せ、半券をもらってから3番と書かれた部屋のドアを開ける
「何の映画にしたの？」
「…………秘密だ」
ニヤリと笑うアーミーくん。まさかさっきのバリアマンじゃないよね？
別の意味でドキドキとしながら、1番後ろの列へ向かい、アーミーくんが座ったところで半券を渡す
「いくらだった？」
「む、A………先ほどの事をもう忘れたのか？」
少しムッとした表情でそういうアーミーくん。ああ、そっか
「いいの？」
「良いといっている」
「ありがとー」
「あとポップコーンとやらも買った。飲み物もあるから好きにするといい」
「え、いいの？」
「当然だ。そのためにこの大きさにした」
フフン、と胸を張るアーミーくん。いや、二人でも大きいくらいだと思うよ
「じゃあありがたく」
私は飲み物を受け取り、自分のホルダーに置くと、開始時間までの長い広告を無言で眺める
ちらほらと他の客も見え始めるが、基本は2〜3人組できている。中にはカップルの姿も見えたりする
「……」
ふっ、とライダーくんの顔が浮かび、ブンブンと頭を振ってすぐに消す
「ど、どうした」
「何でもない…」
ああ、私はどうしてしまったんだろう
熱くなる顔をジュースで必死に冷やし、早く始まれとスクリーンを睨む
「そうだ、A。何かあったらワガハイの腕でも服でも掴むといい」
「え？なんで？」
「いいな？」
「分かったけど…」
変だ、何かが変だ
「…ない？私…」
「…………よ、びびっ…」
周りの客の会話に耳をすます
「これ怖いの好きな友達もやばいっていってた。死ぬかもしれない」
「うっそー」
………
「アーミーくん……？」
「なんだ？」
「私、こういうの苦手っていったよね…？」
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あべさん(プロフ) - ありがとうございます(´；ω；｀)！ (2017年7月5日 20時) (
レス) id: f974a3e7c6 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 続編...！ありがとうございます！！(。´Д⊂) (2017年7月5日 18時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - わんはーとさん» ありがとうございます(´；ω；｀)あいかわらずの下手くそ文章ですが、どうか完結までお付き合いください…！ (2017年7月5日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - わーい！続編だー！楽しみしてました！！じっくり読ませていただきますね！(*^^*) (2017年7月5日 0時) (レス) id: 245da36182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年7月4日 22時
