空白 16 ページ19
目の前の男、ラスがニッコリと笑いながら私に言う
「A、今から一つだけ選んでもらうよ」
「………」
私は何も答えられない。そこには恐怖とは別の感情が混じっていた
「一つ目、あいつら助けてやるからAはおとなしく僕のものになる。二つ目、反抗してみてもいいけど、あいつらとあめだまの3匹を殺される。三つ目、できればこれは避けたいな………あまりに聞き分けが悪いようなら、皆殺し…」
どれがいい？と笑って問われる。ああ、なんだこの気持ち
そうか、私今、''怒ってる''んだ。
一瞬だけ、恐怖よりもその感情が勝り、身体が勝手に動く
コンクリートの破片を拾い上げ、ラスの顔面めがけて拳を振り下ろす
ゴッ、と鈍い音がして、ラスは顔を抑える。その隙に私はライダーくんの元へ走る
「いってええ…………いくら傷ができないとはいえ痛みは来るんだよクソが………」
「さっき、ラスは私のこと自分の次に好きって言ったよね。私の気持ちも教えてあげる。私、ラスのこと、自分の次に嫌いだよ………！」
そう言って私はラスをキッ、と睨みつける
「ふざけんな、ふざけんなよ………もうキレたぞ………やっぱ皆殺しだ。Aだけは生かしてやろうと思ってたけど……！殺す、殺してやる…！」
そう言うと恐ろしい形相で壁やら柱やらをめちゃくちゃに殴っていくラス
「全員、生き埋めだ。せいぜいもがけ」
ラスが柱の一本にヒビを入れると、そこから雪崩のようにガラガラと天井が崩れた
「くっ、瓦礫を避けろ！」
「逃さない」
そう言うとラスはまだ崩れていない柱にもヒビを入れる
「アーミー！アレだ！！」
「よし、A、耳を塞げ！！」
私は言われた通り、ありったけの力を指に込めて、耳をふさいだ
すると、塞がれているはずなのに、すごい爆音が響き、閃光が走った
「スタングレネードだ。もろに食らったのならしばらく目や耳は使い物にならん」
「くそ、くそおおおおお…！何が起こったあ…！A……A^^^^…！！」
「よし、脱出だ！ワガハイは先に上がり、ルートを確保する！」
アーミーくんがはしごに向かって走り出したので、私は痛む身体に喝を入れながら、ライダーくんの後ろをついていく
途中、降って来る瓦礫を右へ左へ避けながら進むが、お腹がズキズキと痛む
「A」
すると突然、ライダーくんがしゃがんだ
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あべさん(プロフ) - ありがとうございます(´；ω；｀)！ (2017年7月5日 20時) (
レス) id: f974a3e7c6 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 続編...！ありがとうございます！！(。´Д⊂) (2017年7月5日 18時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - わんはーとさん» ありがとうございます(´；ω；｀)あいかわらずの下手くそ文章ですが、どうか完結までお付き合いください…！ (2017年7月5日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - わーい！続編だー！楽しみしてました！！じっくり読ませていただきますね！(*^^*) (2017年7月5日 0時) (レス) id: 245da36182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべさん | 作成日時：2017年7月4日 22時
